Man hand holding Apple iPhone 11 pay pass online terminal
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米アップルがアメリカで5月4日に始めた預金サービスに開始後4日間で9億9,000万ドルの預け入れがありました。ゴールドマン・サックスと組んで年4.15%の利率で始めた同社の預金サービス。その高い信用力とサービスの利便性は金融業界の既存のプレイヤーたちにとっては大いなる脅威といえます。アップルの動きは金融サービスの歴史を一変させる先触れとなるのでしょうか?(ZUU online編集部)


日本では今でもズボンの後ろポケットに大きな長財布を指して持ち歩く男性や、「主婦のお財布」などとも揶揄される、レシートやポイントカードなどでパンパンに膨らんだブランド物のお財布をレジで拡げる女性を見掛けることがある。だから米国でアップルが始めたこの預金サービスの成否をもし日本に暮らす人が評価するならば、まずはその感覚から変えていかないとならないかもしれない。その上で、この動きは金融サービスの歴史を一変させるような大きな変革点になるかもしれないと申し上げたい。ただ同時に残念なのは、日本でその恩恵を直接受けられるようになるのは、かなり先の話だろうということを言い添えないとならないことだ。

なぜ大きな変革点になるか、この手の話は時系列に流れを振り返ると分かりやすい。