毎年、新たに発売されるビジネス書は約6,000冊といわれています。いったいどの本を読めばいいのか、迷ってしまう方も多いでしょう。
このコーナーでは、読書家が集まる本の要約サービス「flier(フライヤー)」で注目されているおすすめの書籍をランキング形式でご紹介。さらにその中からアクセスの多かったトップ3の書籍について本文で詳しく見ていきます。
まずは2023年7月にビジネスパーソンから最も読まれた10冊の書籍の発表です!
1『仕事の順番』(田中耕比古/フォレスト出版)
2『話し方の一流、二流、三流』(嶋津良智/明日香出版社)
3『あなたの人生を変える睡眠の法則2.0』(菅原洋平/自由国民社)
4『人のために頑張りすぎて疲れた時に読む本』(根本裕幸/大和書房)
5『稼ぎ方2.0』(村上臣/SBクリエイティブ)
6『「気がきく人」と「気がきかない人」の習慣』(山本衣奈子/明日香出版社)
7『未来がヤバい日本でお金を稼ぐとっておきの方法』(南祐貴(セカニチ)/ダイヤモンド社)
8『グッド・ライフ』(ロバート・ウォールディンガー、マーク・シュルツ、児島修(訳)/辰巳出版)
9『健康になる技術 大全』(林英恵/ダイヤモンド社)
10『客観性の落とし穴』(村上靖彦/筑摩書房)
※本の要約サービス「flier(フライヤー)」の有料会員を対象にした、2023年6月25日〜2023年7月24日の閲覧数ランキング
仕事ができる人とできない人の違いは「仕事の順番」
2023年7月、flierユーザーから最も読まれたのは、8万部突破のベストセラー『一番伝わる説明の順番』の第2弾として書かれた『仕事の順番』です。戦略コンサルタントである田中耕比古さんが、仕事の「質」と「スピード」両方が上がる、生産性の高い仕事の進め方を教えてくれます。
≪Goal、Route、Agreement、Progress、Harmonize≫の順番に沿って仕事を進める、著者オリジナルのフレームワーク「GRAPH(グラフ)」を本書は提示します。スタートの「G:Goal」では、「アウトプット(作成物)」と「アウトカム(成果)」の2種類を意識して仕事の目的・目標、つまり「向かうべきゴール」を決めることがキーになるのだとか。
例えば「新商品チラシ」を作るというタスクがある場合、チラシを作るというアウトプットのみをゴールとするのではなく、「チラシ作成の先にある成果を狙う」という意識で、仕事をスタートすることの重要性を著者は説きます。あらためて考えてみると、スタートが間違っていたとギクッとする人もいるのではないでしょうか。
そうした人は、本書を読んで仕事の順番を組みなおしてみてください。
話し方の一流は、相手と向き合うことから始まる
第2位は、flierでも大人気のシリーズからランクインした『話し方の一流、二流、三流』です。仕事だけに限らず、様々なライフステージで大切なコミュニケーションの核となる「話し方」について、「一流」「二流」「三流」のコミュニケーションパターンを比較しながら教えてくれます。
例えば、何か問題が起きたとき、あなたならどうするでしょう。話し合いから逃げようとしたり、相手を論破しようと勝負するのは二流や三流のすることです。「あなたの意見はそうなんだね」「こういうことだね」と相手の視点を配慮しつつ、ベストな結論まで相手と向き合うのが一流の話し方です。
累計150万部突破のベストセラー作家であり、組織づくりや「上司学」を専門とする嶋津良智さんから40の「心を動かす話し方」の極意を学んでみましょう!一流の話し方で、きっとコミュニケーションのレベルが各段にかわるはずです。
発売日:2023年04月18日
ジャンル:スキルアップ・キャリア・リーダーシップ・マネジメント
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寝不足にさようなら。眠りの悩みを解決する決定版!
第3位は、「快眠習慣」をわかりやすく解説する『あなたの人生を変える睡眠の法則2.0』です。
14万部を突破したベストセラー『あなたの人生を変える睡眠の法則』を全面リニューアルした本書は、先月から続く寝苦しい夜の寝不足から救ってくれる1冊になるかもしれません。「メラトニンリズム」「睡眠―覚醒リズム」「深部体温リズム」からなる、生体リズムを整える方法を様々な角度からわかりやすく教えてくれます。
起床4時間以内に1分間、光を見る、脳のパフォーマンスを上げるために昼1分の仮眠、良質な睡眠を準備する夕方1分のエクササイズなどーー。朝・昼・夕それぞれたった1分の行動で睡眠習慣を根本的に改善することを目指したのが、この本です。
本書の内容は医療の現場で実証されている「科学的」快眠習慣です。忙しい毎日の中、睡眠時間を削ることなく取り入れられるので、ぜひ気になる習慣から試してみてください。
いかがでしたか?
ランキングの上位を見てみると、ビジネスパーソンの仕事に直結する書籍に加えて、暑さで寝苦しい今の季節ならではの睡眠の法則が上位に入りました。どの書籍も、決して難しい内容ではなく、明日から毎日を変えられるヒントがたくさんあるので、ぜひ試してみてください。
少しでもあなたに合いそうな1冊があればお手にとっていただければ幸いです。
来月はどういった書籍が読まれるのでしょうか。ぜひ皆様も予想してみてください。
flier編集部
本の要約サービス「flier(フライヤー)」は、「書店に並ぶ本の数が多すぎて、何を読めば良いか分からない」「立ち読みをしたり、書評を読んだりしただけでは、どんな内容の本なのか十分につかめない」というビジネスパーソンの悩みに答え、ビジネス書の新刊や話題のベストセラー、名著の要約を1冊10分で読める形で提供しているサービスです。通勤時や休憩時間といったスキマ時間を有効活用し、効率良くビジネスのヒントやスキル、教養を身につけたいビジネスパーソンに利用されているほか、社員教育の一環として法人契約する企業も増えています。
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