多数のM&Aでシナジーは?

最後は多数のM&Aを実行して生じた効果について。宮本社長は販売ルートの相互活用、生産系海外子会社での生産品目の拡大などを効果の例として挙げた。その事例として、キッチン家電メーカーに転身したラドンナがキングジムの持つギフト向け販売ルートを活用して売り上げに貢献、生産系海外子会社ではファイルなど需要の落ち込んだ商品に変わる品目を生産するなど有効活用を行っているという。

このほか、広報支援も実施している。注力商品はメディア向け新商品発表会を開催して披露したり、45万超のフォロワーを抱えるキングジムのXアカウント(旧Twitter)を通じて新製品のPR支援なども行ったりしている。