ネットイヤーグループ株式会社
(画像=ネットイヤーグループ株式会社)
林田 敏之(はやしだ としゆき)
ネットイヤーグループ株式会社代表取締役社長
1990年にエヌ・ティ・ティ・データ(略称 NTTデータ)入社、15年間のITエンジニアで豊かな経験と知識を得た後、NTTデータテラノス社の代表取締役を経て、流通事業部門とサービス事業部門の事業統括を担う。そして新規事業領域で「0→1を創る」をビジョンに、スポーツ業界や教育業界にイノベーションを起こし、2023年から現職。 NTTデータとネットイヤーグループの得意領域を融合させ、デジタルマーケティングをキーとして、新しい顧客体験を創造し、企業の変革と革新的な社会創りを目指す。近年は、ベンチャー企業やNPO、アスリートなど様々な分野との連携を積極的に進め、その活動の幅をさらに広げている。
ネットイヤーグループ株式会社
「ビジネスの未来をデジタルで創る。ビジネスの未来をユーザーと創る。~ユーザーエクスペリエンスからすべてが始まる。~」をミッションとして、デジタル時代のマーケティングコンサルティング、デザイン思考によるUX、サービスデザイン、システム開発、マーケティングツールの企画販売などを通じ、企業のロイヤルティマーケティングやエンゲージメント強化のご支援をしています。

1.ネットイヤーグループについてこれまでの事業の変遷について教えてください。

私自身大手企業のサラリーマンとして働いていた時から、組織の環境改善や組織風土の改善には興味を持っていました。「組織の再生から日本を元気にしたい」という今の想いの起源はこういったところからになると思います。その後、私がネットイヤーグループに着任したとき、業界が急速に変化していることを認識し、その変化に追従できる組織を構築したいと思いました。その一環として、社内コミュニケーションの活性化や社員一人一人の成長を支援する仕組みを考えました。

その結果、しっかりと事業の成長が見られるようになり、現在は、社会への価値提供に注力しています。特に、デジタル技術を駆使し、オンラインやリアルで優れた体験を提供できるよう取り組んでいます。

ネットイヤーグループ株式会社
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2.一番感銘を受けた書籍とその理由を教えてください。

これまで多くの本を読んできましたが、特に印象に残ったものとして2冊を挙げられます。「ファイナンス思考 日本企業を蝕む病と、再生の戦略論」は朝倉祐介氏がファイナンスの視点で企業の収支を考慮すべきと語っています。私自身、元々は現場からの視点で働くエンジニアであり、この本から新たな視点を学びました。

もう一つは鷲田清一氏の「大事なものは見えにくい」です。この本を通じて、明治維新の時代から、日本人は自分以外の誰かにもしくは何かに依存する文化、問題を自律的に解決しづらい文化になったという本質的な捉えを感じました。そのことから日本人が周囲の人たちと同調する能力が高くなった反面、他の人と違った行動をとろうとする姿勢が弱まった文化を作ってきた原点を学ぶことができたと感じています。

3.読書はどのように仕事に活かせましたか。

「ファイナンス思考 日本企業を蝕む病と、再生の戦略論」から学んだPLの視点を取り入れ、会社を黒字化させることに成功しました。そこから新たに今後の可能性について考え、これまでの戦略を応用して事業を伸ばしていこうと考えています。

さらに「大事なものは見えにくい」から学んだ、「日本人は誰かに依存する」という考え方から、その考え方を否定しないという視点を活かして組織運営を行っています。具体的なところとしては、社員一人一人の成長をサポートするための仕組みを考えるなど、事業運営にも活かしています。

4.経営において重要としている考え方を教えてください。

私が特に重視しているのは「行動」です。私たちは日本が世界に先駆け超高齢化社会に突入し、その結果多くの人が未来に対してネガティブな印象をもっている現状を把握しています。しかし、私自身は30年前の日本の未来予測がほとんど当たらなかったという事実から、未来は不確実であり、何が正解かは誰もわからない状況にあると思っています。

だからこそ、これまでの規定概念や価値観を固定化せず、さまざまなことにチャレンジすることが大切だと思っています。私自身も社員一人一人もより多く行動を起こすことで、新たな視点を探し出し、会社の成長につなげていけると考えています。

5.最後に、御社の未来構想や従業員への期待について教えてください。

ネットイヤーグループ株式会社
(画像=ネットイヤーグループ株式会社)

社会全体が直面している事業課題や社会課題を解決し、日本社会全体をより良いものに変えることが、私たちネットイヤーグループの未来構想です。具体的には、テクノロジーと創造性をもって、ユーザエクスペリエンスの観点から、質の高いサービスを提供することや、新しい発見を見出すことで、人々が夢を持つ機会を増やすことができればと思っています。

このため、私たちが求めているのは、そのビジョンに共感でき、自分自身が実現に向けた行動を起こせる社員です。そして私たちは、そのような社員一人一人が自分自身の能力を最大限に発揮する環境を提供することで、企業全体が成長できると信じています。一緒に新しい価値を創り出し、社会をより良くするために取り組んでいきたいと思っています。

氏名
林田 敏之(はやしだ としゆき)
会社名
ネットイヤーグループ株式会社
役職
代表取締役社長