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(画像=ClipLine株式会社)
高橋 勇人(たかはし はやと)
ClipLine株式会社代表取締役社長
京都大学理学部、同大学院理学研究科修了後、アクセンチュア株式会社、株式会社ジェネックスパートナーズにおいて コンサルタントとして多数の多拠点展開企業の経営改革を主導。業界最大手の外食企業では売上数百億~1千億円規模の業績向上と組織変革を完遂。
2013年に独立しClipLine株式会社を創業。同社の代表取締役社長として経営をリードしながら、コンサルティングノウハウを活かしてABILI(旧ClipLine)を開発。
23年9月にはコンサルティング会社「Chain Consulting」を設立。
ClipLine株式会社
『「できる」をふやす』をミッションに、多拠点ビジネスの潜在力を引き出す「ABILI(アビリ)」を運営しています。
ABILIは、経営課題の可視化から解決策の実行までを一気通貫してサポートする、利益向上のためのプラットフォームです。
「経営層」と「ミドル層」、そして顧客と向き合う最前線である「現場」の間で生じる情報のバラつきや、 拠点間で生じる売上・顧客体験・従業員満足度などのバラつきをなくし、人的資本を最大化しながらサービスの提供価値向上や財務成果に貢献します。
子会社に、多拠点ビジネスに特化し、利益向上を実現するコンサルティング会社「Chain Consulting(チェインコンサルティング)」があります。

これまでの事業変遷について教えてください。

私たちの事業は、ITを駆使して多拠点展開企業の現場マネジメントを支援したいという志から始まりました。前職で大手外食業をはじめとした経営改革を支援したことがきっかけになります。

事業は初年度から好調で、企業の業務効率化や収益力向上に大きな影響を与えるシステム開発とプロダクト生成に力を注いできました。資金調達も進み更に加速度的にクライアント数が増え、組織も拡大し、レイヤー化が進んでいます。

ClipLine株式会社
(画像=ClipLine株式会社)

一番感銘を受けた書籍とその理由は?

一番感銘を受けた書籍は「七つの習慣」です。2000年頃に初めて読んだのですが、自分自身が抱えていた悩みや問題に対してダイレクトに答えを与えてくれたからです。特に、「自立せよ」という部分や、物の見方を変える「パラダイムシフト」、そして「影響の輪と関心の輪」については、私の人生や仕事に大いに役立ちました。それによって人間性が鍛えられ、自分自身をより良くするために何をすべきかが明確になりました。

また、経営者として人間関係をどう構築すべきかという視点や、他者への影響力について考えるきっかけを与えてくれました。当時は私自身なかなか物事がうまくいかない時期だったんですが、その指針を示してくれたこの書籍は私にとって非常に価値がありました。

読書はどのようにビジネスに生かせたでしょうか

「七つの習慣」は私の人生観、価値観、そして経営者としての考え方を形成する糧となりました。自分の置かれている実態を分析するための視点や、自己啓発のツールとしての実用性は驚くほどでした。また、自分自身や他者に影響を与える能力も向上しました。

例えば、影響の輪と関心の輪について考えることは、私たちの組織がどのように成長し続けなければならないかを示してくれています。ビジネスにおけるさまざまな決定、戦略的な計画、そして従業員のエンゲージメントとモチベーションに対する理解を深める上で非常に重要な基準を学ぶことができました。

経営・マネジメントにおいて重要視している考え方を教えてください。

経営における私の信念は、従業員一人ひとりが自己評価できる環境を作ること、そして組織全体が同じ方向に向かって動くことです。これは「七つの習慣」から学んだ自立と共同作業の重要性に基づくものです。従業員が経営者視点、当事者意識をもって積極的に事業運営に参加し、自分自身を研鑽することで全体の実力が高まります。

そして、全員が同じ方向に進むことで、組織全体の目標も達成しやすくなります。私は、個々の力が最大限に発揮できる環境で、ベクトルを合わせることが成功の鍵だと考えています。

最後に、御社の未来構想や従業員への期待について教えてください。

私たちのビジョンは、システムを通じてより多くの企業の生産性を向上させ、どの店舗・拠点でも同じように高いサービス品質を維持できる環境を構築することです。すでに15,000店舗、400,000人(2022年8月末現在)の顧客が私たちのサービスを利用していますが、それを国内外に拡大し、店舗労働者の報酬が適正になるような仕組みを構築したいと考えています。

また、その過程で、当社の従業員が変化し、成長を達成できるような環境を提供し、多様な人材が最大限の力を発揮し続けられるような企業でありたいと考えています。従業員には、自主性を持って自らの業務に取り組み、それぞれの役割を全うし、組織全体としての目標に向かって協力してくれることを望んでいます。そして、弊社を選んでくれたすべての人が、自分の人生にプラスに働いたと感じてくれることを期待しています。

氏名
高橋 勇人(たかはし はやと)
会社名
ClipLine株式会社
役職
代表取締役社長