ワールド・モード・ホールディングス(以下、WMH)は、ファッション業界を中心に広告代理事業を展開する双葉通信社を買収し、傘下に収める。双葉通信社は1948年に創業した老舗の広告代理店で、出版業界とのネットワークに強みを持つ。WMHは、持ち株会社の双葉ホールディングスが100%保有する双葉通信社の株式の8割を取得し、11月1日に正式に傘下となる。双葉通信社の社長は大川博会長兼社長が引き続き担うが、来春の定時株主総会でWMH常務でアイアド社長の小西聡氏が就任する予定。
WMHは、人材事業を中核に教育やマーケティングなどの事業会社を持ち、広告代理業としてアイアドが傘下にある。WMHは上場を視野に入れながら、好調なアイアドと双葉通信社による相乗効果を狙う。双葉通信社は雑誌に強みを持つものの、広告業界におけるデジタル化へは乗り遅れていた。アイアドの創業者の故・前野正は双葉通信社出身。