企業名アイキャッチ
(画像=アイリン株式会社)
林 憲志(はやし けんじ)
アイリン株式会社代表取締役社長
1967年愛知県生まれ。
1991年に大学卒業後、大手総合商社入社。
1999年アイリン株式会社入社、 社長室長として、社内システム刷新、物流拠点の改革を実行。
2003年に代表取締役社長に 就任。
2005年には初の海外拠点となる青島盛愛貿易有限公司(青島)を設立。現在に至る。
趣味はゴルフ、釣り。
アイリン株式会社
1968 年林康男が創業。創業 25 年で年商 100 億を突破。
創業以来、企画から生産・物流・販売までをワンストップで提供するアパレルメーカー。
インナーウェアでは、国内トップクラスのシェアを誇り、大手取引先を中心に、約 200 社まで取引が拡大。
近年では、EC サイトでの販売にも力を入れ、新たな顧客拡大にも注力している。
「企業は人なり、人間力は商品力に勝る」を経営理念に掲げ、社員一人ひとりの個々の力が輝き、お客様や取引先様に喜んで頂ける企業を目指している。

これまでの事業変遷と自社事業の強みについて

アイリン株式会社は、先代が1968年に創業し、現在56年の歴史があります。創業時は肌着問屋でしたが、時代の流れとともに、企画、製造卸、販売としての業態変化をしてきました。私は商社勤務後、1999年に入社し、社長室長や常務取締役の役職を経て、2003年に代表取締役に就任しました。時代の変化とともに、生産の拠点が中国中心になっており、2005年にチンタオに現地法人を設立しました。現在では貿易、物流にかかわらず、現地の販売拠点として成長してきました。また国内においても、東海地域を拠点にしながら、全国に進出していきました。

現在は国内大手GMS、SM、衣料専門チェーン中心として販売し、EC事業にも注力しており、生産からお客さまの手元に届くまで一気通貫で行えるように事業展開しています。

当社の強みとして、常にチャンスをつかむため、全社一丸となって時流変化に対応していく必要があると思っています。ことインナー事業においては、それが早すぎても遅すぎてもいけません。つまり、顧客目線を重視した考え方こそ、バランス感覚が当社の強みです。

会社を引き継いだ際に意識したこと

私が先代から経営を引き継いだ際、会社の強みはより強く、会社の弱みは改善することに邁進して、経営に取り組んできました。そのうちの一つが、アナログからデジタルへの移行、数字の見える化、在庫の圧縮など、新しい会社の基準を設定し、今の当社が存在していると感じています。

企業と地域社会との関わり方や理想の姿

当社と地域社会との関わりについては、常に地域のニーズに対応し、その成長と発展を支える存在であることを大切にしています。 例えば、地方の二次問屋が取り扱っていた地域でも、我々が直接進出することで、商品配送時間の短縮や在庫負担の軽減を実現し、結果として、地域の小売業者の負担を軽減し、お客様にとっても満足度の高いサービスを提供できるようにしました。このように、当社は地域社会への貢献を実践しています。

地域で愛されるための秘訣や地域での取り組みについて

地域で愛されるための秘訣として私たちは"常に変化すること"を大切にしています。これは企業経営だけでなく、顧客の要望により迅速かつ適切に対応するためにも必要な姿勢だと考えています。そのため、新しい商品開発や既存商品の改良、販路システムの変更など、日々の業務においても変化と革新を忘れずに取り組んでいます。

次世代に引き継ぎたいものや伝統として守りたいこと

アイリン株式会社
(画像=アイリン株式会社)

当社が次世代に引き継ぎたいものは、創業者の精神や価値観など私たちがこれまでに育んできた企業文化です。創業者から受け継いだ「顧客第一」の価値観は我々の経営の基礎となっており、どのような状況でも顧客の立場に立ち、そのニーズを尊重し、満足させることを最優先に考えることが大切です。当社の強みとして、短期間での製品化が強みでもあると認識しており、企画、製造、販売のすべてを一貫して対応できる会社として、お客様に選ばれ続ける企業へと進化させつつ、また、当社のスタンスとしても、マーケットの正しい選定と、そのマーケットで競争力を持ち続け、時代の変化に対応し続けるための企業経営を、次世代に引き継いでいきたいと考えています。

その一方で、これまで少子化対策として、新たなビジネスモデルや技術力を企業文化として守り続けるべきだと考えています。そして、より良い社会を創造し、顧客の幸せを追求することは我々が継続していくものだと強く感じています。

思い描いている未来構想

私が思い描いている未来構想は、地域、社会がお客様にとって素晴らしい商品とサービスが提供されることです。この目標に向かって取り組むためには、新たなビジネスチャンスを見つけ出し、時代の変化に対応した商品開発を継続し続けることが一番重要だと思います。

そして、当社の「企業は人なり」という経営理念にもあるように、すべてのことは人が関わり、この「人財」が極めて重要な役割を果たしていくことは言うまでもありません。お客様満足を追求し続けるという意味においても、社員に対して、人材教育をはじめ、社員の幸せについても、本質的な議論をすすめ、社内の環境整備を図り、業界におけるオンリーワンを目指して、経営改革にも力を入れていきます。今後も社会に貢献するための商品開発と販路拡大に取り組んでいきますので、ぜひ当社にご注目いただければと思います。

氏名
林 憲志(はやし けんじ)
会社名
アイリン株式会社
役職
代表取締役社長