ベネッセHDが約2700億円でMBOを実施
(画像=「セブツー」より引用)

ベネッセホールディングス(以下、ベネッセHD)は11月10日、MBO(経営陣が参加する買収)を実施すると発表した。同社の創業家と欧州の投資ファンドのEQTグループと共同でTOB(株式公開買い付け)を実施する。TOBは、1株2,600円で2024年2月上旬を目処に開始する。全株ベースでの株式価値は約2,700億円を見込む。

EQTグループは、1994年に設立され、スウェーデンに本社を構える投資会社だ。現在、約2,320億ユーロ(約37兆円)の運用資産を有している。ベネッセHDは主力事業の「進研ゼミ」の不振が続いており、会員数は2023年4月時点で10年前と比べて4割減となる約160万人だった。株式の非公開化により意思決定を迅速化し、構造改革に取り組む。

ベネッセHDの2024年3月期の連結業績は、売上高は4230億円(前期比2.7%増)、営業利益は215億円(同4.3%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は115億円(同1.3%増)を見込む。