企業価値は約10兆円!アパレル界のモンスター「シーイン」はIPOを実現できるか
(画像=「セブツー」より引用)

「シーイン(SHEIN)」が、米国で新規株式公開(IPO)を申請したことが明らかになった。複数の米メディアが報じている。2008年に設立された「シーイン」は、2022年の売上高が227億ドル(約3兆600億円)に達しており、企業価値は660億ドル(約9.8兆円)と評価されるなど、まさにアパレル界のモンスターとも称されている。「シーイン」のIPOが実現すればここ数年で最大規模のひとつになる可能性がある。

一方、「シーイン」は知的財産権の侵害問題や新疆ウイグル地域での強制労働問題など、さまざまな問題を抱えている。2021年6月には「ドクターマーチン(Dr.Martens)」の親会社であるエアウエア インターナショナルが同ブランドのデザインをコピーした疑いで「シーイン」を提訴している。2023年7月にはファストファッションブランド「H&M(エイチアンドエム)」も損害賠償と著作権および商標権侵害行為の差し止めを求めて「シーイン」を提訴している。

「シーイン」のIPOを巡っても、米国の超党派の議員団が米証券取引委員会に「シーイン」が新疆ウイグル自治区での強制労働をしていないと立証するまで新規株式公開を認めないという旨の書簡を送付していた。2024年にも上場が実現する見込みがあるが、「シーイン」がスムーズにIPOを達成できるかどうか今後の動向に注目が集まる。