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(画像=株式会社インゲージ)
和田 哲也(わだ てつや)
株式会社インゲージ代表取締役CEO
大手IT企業2社にて21年間勤務。ソフトウェア開発者としてキャリアを始め、開発PLや開発部長、米国IT企業の取締役を務める。アメリカでは約10年間勤務。帰国後ITベンチャーにて日本発アメリカ向けB2Bクラウドサービスを成功させた後、2014年1月に(株)インゲージを起業。
株式会社インゲージ
インゲージは、「ひとり一人に向き合うをカタチにする」をミッションに顧客対応クラウド『Re:lation(リレーション)』を開発・提供しています。2014年の創業以来「使って楽しい」「導入して良かった」を感じていただけるサービスの提供を第一に、日々開発を進めています。『Re:lation』は、リリース9年で導入社数4,000社を超え、企業の業務効率化・可視化を実現し、人材教育にも貢献しています。

これまでの事業の変遷について教えてください。

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私は2014年に企業向けITサービスの開発・提供を行う株式会社インゲージを起業しました。元々強い起業意向は持っていませんでしたが、様々な経験を経て起業に至りました。

新卒時はゲーム開発者になることを目指して大手ゲーム会社に入社し、アーケードゲーム機開発に携わりました。ゲーム開発に携わる中でビジネスにおけるITツールの必要性や不便性を感じ、ITにより関わりたいという気持ちが芽生え、大手写真処理機メーカーに入社し、デジタルイメージングシステム開発に従事しました。米国子会社の取締役にも就任し、両社合わせて計21年間のうち約10年間をアメリカで過ごしました。2011年にはITベンチャー企業に入社し、アメリカ向けのBtoBクラウドサービスの立ち上げを行いました。キャリアを歩む中で、「日本にはなぜより良いITツールやITシステムがないのだろう」と考えることが多く、自らの手でITサービスの開発・提供事業を立ち上げることを決意し、当社の設立に至りました。

一番感銘を受けた書籍とその理由は?

最も感銘を受けた本は『考える。動く。自由になる。15歳からの人生戦略(著:工藤 勇一)』 です。この本は、先行きが不透明で、正解のない現代社会を若者がどのように生きていくべきかというテーマで書かれており、特に、これからは今以上にお互いを認め合う必要があるという内容に感銘を受けました。SNSが発達し誰でも自由に自分の考えを発信できるようになった反面、ポジショントークを多用し自分も相手も卑下してしまう人も多くなっています。ただ、この本では、これからの時代を生きていく上で、各々の知見を持ち寄り、相手も自分も認め合い、全員で解決策を模索していくことが必要だと記されています。

私自身も大手企業勤務や文化の異なる海外、そして起業を経験する中で、たくさんの人と関わり、そこでお互いを認め合うコミュニケーションの重要性を肌で感じたこともあり、会社や社会の中の組織において、お互いに認め合うことは非常に重要だと考えています。だからこそ、この本は若者だけではなく、大人の方にもおすすめできる本だと思います。

読書はどのように仕事に生かせたでしょうか。

『考える。動く。自由になる。15歳からの人生戦略』の中で最も感銘を受けた、お互いを認め合った上でのオープンマインドなコミュニケーションは私自身が仕事をする上でも意識しています。元々重要だと感じていましたが、この本を読むことでその重要性を再認識しました。仕事をする上でも生きていく上でも、絶対や答えというものはないと私は考えています。だからこそ自分本位に陥らないように、お互いを認め合ったコミュニケーションは意識しています。

経営において重要としている考え方を教えてください。

経営において重要視していることは、ビジョン・ミッション・バリューです。私はビジョンがベースであり理念であると捉え、そのための具体的な目標や行動がミッション、バリューだと考えています。当社では昨年、そのビジョン・ミッション・バリューを社員メンバーを募り再策定しました。元々の輪郭をしっかり把握できない状態から、社員全員で追求をしていくべきこととしてビジョン・ミッション・バリューを考え直し、ITを通して世の中をより良くするという意味で「Make IT Easy」をビジョンとしました。今後も社員メンバーとのコミュニケーションを重ねつつ、その理念に向けて事業を推進していきたいと考えています。

最後に、御社の未来構想や従業員への期待について教えてください。

我々はビジョンである「Make IT Easy」を追い求め続け、ITを通じて世の中に「よかった」を届けたいと考えています。ITは今や人々の生活に根付き、切っても切り離せないものです。だからこそ、ITをより身近で簡単に、そして楽しいと感じられるような価値提供を通して、世の中をより良くしていきたいと考えています。

そして、数ある企業から当社を選んでくれた社員には、会社として好調な時も不調な時も、当社で働く意義やひとり一人にとってのバリューを常に考え、意識して働いてほしいと感じています。それぞれのビジョン・ミッション・バリューを仕事を通じて体現することで、世の中に貢献し、当社で働くことの意義を実感してもらえると嬉しいです。

氏名
和田 哲也(わだ てつや)
会社名
株式会社インゲージ
役職
代表取締役CEO