各種機械の重要要素であるベアリング(軸受)および関連機器などの製造販売を事業内容とする日本トムソン株式会社(東証プライム:6480)が、2023年11月15日に2024年3月期 第2四半期決算説明会を実施しました。


ベアリングで"社会の軸”を支える---- 宮地社長による決算説明


本記事は、代表取締役社長の宮地茂樹氏による説明会での発表の一部を抜粋・編集して紹介します。詳細については、 こちらの動画を御覧ください。

株式会社日本トムソンIRページ

目次

  1. 連結決算ハイライト
  2. 連結決算概要
  3. 連結業績見通し(2023年度)

連結決算ハイライト

決算のポイントは3点です。1点目の売上高については、半導体製造装置や実装機等のエレクトロニクス関連機器向けをはじめ需要の調整局面が継続し、前年同期比17.1%の減収となりました。2点目の営業利益は、為替の円安効果もありましたが、減収・減産の影響等により、前年同期比53.0%の減益となりました。3点目の受注高は、欧米市場の需要減速や中国経済の回復の遅れの影響を受け、前年同期比37.1%減となりましたが、 四半期ベースでは第2四半期は第1四半期に比べ若干ではありますが増加しました。 また、今後の需要増を見据えた戦略的な在庫積み増しを実施したため、棚卸資産は前期末比35億6,400万円増加しています。

(※)詳しくは説明会動画を御覧ください。

連結決算概要

連結の損益計算書を説明します。売上高は、前年同期比17.1%減の284億8,100万円となりました。売上総利益は、減収減産の影響等により、前年同期比19.3%減の95億1,400万円となり、売上総利益率は、前年同期比0.9ポイント悪化の33.4%となりました。販管費は、出荷減により荷造運搬費等が減少したものの、 展示会出展費用、旅費交通費等の営業活動費用の増加や、円安により海外子会社の販管費が増加し、前年同期比0.4%増の74億7,400万円となりました。 この結果、営業利益は、前年同期比23億円減少の20億4,000万円となりました。

(※)詳しくは説明会動画を御覧ください。

連結業績見通し(2023年度)

2023年度の連結業績見通しについてですが、足元の環境認識として、世界的な地政学リスクの拡大や急激な為替変動リスクなど依然として不確実性が高い状況が継続しています。また、エレクトロニクス関連機器向けの設備投資需要等も依然として弱含みの状況ですが、今後、EVや生成AI向けなどによる需要回復が見込まれるため、将来を見据え、当社が強みを有する重点品目のさらなる能力増強投資を継続し、中長期的な成長につなげていこうと考えています。

一方、今期については当初の想定よりも需要回復時期が遅れることが見込まれます。このため、今期の通期見通しについては、5月に発表した連結売上高620億円から555億円へ下方修正しました。利益については、減収や操業度低下による原価アップ等により、営業利益は35億円、経常利益は47億円、親会社株主に帰属する当期純利益は28億円を見込んでいます。

(※)詳しくは説明会動画を御覧ください。

決算説明会動画ページリンク:https://www.net-presentations.com/6480/20231115/d4rhzy7r/
IRページリンク:https://www.ikont.co.jp/ir/index.html