国際物流の状況次第ではマイナスも
NX総合研究所(東京都千代田区)によると、2023年度の国際貨物輸送は、外貿(日本と外国との貿易)コンテナの輸出量が2年ぶりにプラス(2.0%)に転じるものの、貨物量は新型コロナウイルス禍前の2019年度の水準に届かない(96.0%)見込み。
一方、外貿コンテナの輸入は物価高や円安などにより個人消費が伸び悩み、前年度比1.1%減と2年連続の減少になる。
国際航空はウクライナ情勢や物価高、円安などの影響により、輸出、輸入ともに2年連続の減少となる。減少幅は縮小するものの輸出で7.8%減、輸入で6.5%減と厳しい状況にある。
近鉄エクスプレスの子会社化によるプラス効果はいつまで続くだろうか。第3四半期以降はすでに前年度に近鉄エクスプレスの数字がプラスされているため、大きな増収や増益になる要因はない。
国際物流の状況次第では、第3四半期単独決算がマイナスに転じることはありそうだ。
文:M&A Online