高島屋が自社のECサイトで販売したクリスマスケーキが崩れて届いたとして大きな騒動になっている。高島屋がECサイトで販売したクリスマスケーキのうちの「レ・サンス(Les Sens)」の「レ・サンス ストロベリーフリルショートケーキ(5,400円)」がぐちゃぐちゃに崩れた状態で届き、高島屋には被害を訴える問い合わせが370件以上あったという。SNSでの投稿だけではなく、NHKを始め各報道が報じていることもあり大騒動に発展してしまった。約2,900個を予約販売しているため、1割以上のケーキが崩れて届いたことになるが、残りのケーキは無事に届いたのであろうか。高島屋は問題が発覚した翌日25日に公式サイトで謝罪している。

クリスマス商戦は、ケーキに限らず、クリスマスツリーなどのインテリアやプレゼント需要としての化粧品、ジュエリー、アクセサリーなど、百貨店にとってもっとも大きな催事のひとつだ。各百貨店が毎年しのぎを削り、切磋琢磨してきた。そういった中で起こってしまったなんとも残念でお粗末な出来事だった。

このクリスマスケーキは、神奈川県横浜市にあるフレンチレストラン「レ・サンス(Les Sens)」が監修し、埼玉県羽生市のウィンズ・アークが製造したもの。ウィンズ・アークは1991年に創業し、冷凍ケーキやチーズケーキなどの洋菓子を中心に、ペット用のケーキも製造するなど、和洋菓子を専門に企画開発から製造、販売までを手掛けている。いわばケーキ作りの専門業者だ。

ケーキのような崩れやすいものは必ず配送試験を行なっている。配送試験にパスしたものでないと百貨店が扱うことはない。問題になっているクリスマスケースは冷凍の状態で配送される冷凍ケーキのため、配送時点で生じたというより、梱包状態あるいは保存・保管状態に問題があったではないか。あるいは始めから配送試験をせずに、なんらかのミスでパスしてしまった可能性も拭えない。高島屋も調査をしているものの、原因は不明だ。高島屋のバイヤーを始め、ケーキ作りのプロが手掛けているにも関わらずなぜこのようなトラブルが起きてしまったのか、さまざまな疑問が湧くばかりだ。いずれにしろ手間を省くと逆に余計な手間がかかることは、今回の騒動の関係者にとって痛すぎる教訓になったであろう。クリスマスを楽しみにしている注文主に残りのケーキが無事に届いていることを願うばかりだ。