三田証券、敵対案件にかかわらず件数伸ばす

中小証券で引き続き健闘したのが三田証券で、6件。このうち1件が2023年で唯一の敵対的TOBとなった英国投資ファンドによるT&K TOKA株の買い増し案件(結果は不成立)。当初、敵対的TOBに発展する可能性が取りざたされた工作機械中堅メーカーのTAKISAWAに対するニデックのTOBでも三田証券が代理人を務めた。

三田証券は対象企業の賛同を得ずに行われる敵対的TOBでの起用が多いことで知られるが、特にここ2年は敵対的案件であるかどうかにかかわらず、着実に実績を積んでいる。

2023年のTOB不成立は2件。T&K TOKAのほか、焼津水産化学工業(代理人はSMBC日興証券)があった。

◎2023年:公開買付代理人の証券会社別の推移(届け出ベース、復代理人はカウントせず)

2019年20年21年22年23 年
TOB総件数4660705974
SMBC日興証券78201421
野村証券132110711
みずほ証券7121179
SBI証券01438
大和証券956117
三菱UFJモルガン・スタンレー証券27576
三田証券34866
東海東京証券20334
その他証券32312※

※2023年のその他証券はアイザワ証券、フィリップ証券が各1件

文:M&A Online