イタリアのメンズブランド「スンネイ(SUNNEI)」のEコマースサイトがSNS上で話題になっている。サムネイルに並んだモデルたちは、実際に販売するアイテム以外の衣服を着用しておらず、局部にモザイク加工を施されたルックが公開されている。日本でもセレクトショップで販売されるなどし、新進気鋭のブランドとして人気の「スンネイ」であるが、ただのヌードなのか、あるいはコンセプチュアルな表現のひとつなのか、X(旧Twitter)などで反響を呼んでいる。
「スンネイ」は、2015年にシモーネ・リッツォ(Simone Rizzo)とロリス・メッシーナ(Loris Messina)が創業し、共にアパレルデザインの経験がないままブランドを立ち上げた。シモーネ・リッツォはセレクトショップの元バイヤー、ロリス・メッシーナは「グッチ(GUCCI)」のVMDを手掛けていたという異色の経歴を持つ。テーラードを軸にしたカジュアルなスタイルが、メンズファッションのトレンドをつかみ、ファッショニスタの間で注目されているようだ。
「スンネイ」は、過去にもコレクション発表の際、大きな話題を集めている。2023年の秋冬コレクションでは、ショー形式で発表し、高い位置のランウェイからモデルが観客に向かってダイブするという、ランウェイショーの既成観念を壊すパフォーマンスを行い、瞬く間にネット上で拡散された。
「スンネイ」のデザイナーの二人は、「ソーシャルメディア、ウェブメディア、Eコマースでは、ブレずに世界観を打ち出していく」と語っており、ブランドのアイデンティティを重要視する姿勢を強く見せていくようだ。