南アランド見通し
(画像=外為どっとコム マネ育チャンネル)

総括

FX「スタンダード銀行、2024年の南ア経済にプラスの見通し」南アランド見通し


「通貨9位、株価18位」
「予想レンジ 南アランド円7.6-8.1」                                          

(ポイント)
*12通貨中9位、対円で1.82%高。株価指数は年初来4.51%安
*今後の焦点は1月消費者物価
*先週の経済指標はまずまず
*スタンダード銀行、2024年の南アフリカ経済にプラスの見通し
*IMFは成長見通し下方修正
*2/21に予算教書 一般教書は新味なし
*停電悪化
*大統領選挙の日は未定
*与党は過半数失うか
*成長は電力、物流、財政次第
*中国と南アの関係は強化されている
*AGOAの特恵待遇は継続
*選挙前で財政支出増加したいが、財政赤字も大きい
*グレイリストには2025年まで残る
*人口は増加、白人は減少

(後方集団=12通貨中9位、対円で1.82%高。株価指数は年初来4.51%安)
12通貨中9位、対円で1.82%高。株価指数は年初来4.51%安で20市場中、18位と弱い。全体では弱いが円よりは強いことが取り柄だ。
 円との金利差を上回るランドの下落は長期的にはない。1995年に20円以上で購入したランドも、もちろんトータルで利益となっている。最近のペソのような爆発力はないが、長期保有では利が乗る通貨だろう。10年国債利回りは9.96%。

(先週の経済指標)
1月製造業PMIは49.2で前月の49.0を上回った
1月外貨準備は611.88億ドル、前月は625.18億ドル
1月企業信頼感指数は112.3で前月の112.1を上回った

(今週の指標)
14日に12月小売売上、15日に12月建設許可。

次の焦点は21日の1月消費者物価(予想5.4%、前月は5.4%)
また21日に予算教書がある

(スタンダード銀行、2024年の南ア経済にプラスの見通し)
 アフリカ最大の金融機関であるスタンダード銀行は、南ア経済について前向きな見方を示し、2024年の国内総生産(GDP)成長率を2023年の予想0.6%から1.2%と予想した。
 南ア経済は「今年はいくつかの要素を通じてある程度の回復力」を持つだろうと中銀が考えていると述べた。
 経済成長予測改善の要因として実質賃金の伸びを挙げた。賃金伸び率は6%前後で推移する可能性があると述べ、2024年のインフレ率は平均5%程度となり、年末までに中銀の中間目標である4.5%に到達する可能性があると予想した。
これにより、実質所得の伸び、つまり2024年に1%、年末までに1.5%のインフレを考慮した所得の増加が可能になると述べた。
過去2年間、一部の四半期で実質所得がマイナス成長だったことを考慮すると、前向きなことだと付け加えた。もちろん、インフレの低下自体が経済の潤滑油として機能する。

南アは、成長投資、つまり持続的な経済成長を前提とした投資を奨励するために、消費者のファンダメンタルズに回復力と永続的な活気が続くと信じられる段階にはまだ達していないのではないかと述べた。

(一般教書演説は新味なし)
 与党ANC は、アパルトヘイト撤廃後初の民主的選挙で故マンデラ氏が勝利に導いて以来、政権を担ってきた。ただ、今年5月から8月にかけて実施が見込まれる総選挙を控え、過去にない厳しい選挙戦を強いられている。
多くの世論調査によると、議席の絶対多数を失いそうで、国家権力を引き続き掌握するには連立政権の選択を余儀なくされる見通しだ。
南アはアフリカで最も工業化が進んだ国。しかし、記録的な電力不足と物流危機が続き、企業活動の足かせとなっており、経済成長が減速している。

*一般教書評

・ 大統領は施政方針演説でこうした問題を認めたものの、新しい解決策をほとんど示さなかった。
・ANCは人種差別支配と闘って自由を勝ち取り、政権を握った。その後に生まれたのが現代の大勢の若い有権者で、国の指導者らへの失望と幻滅が渦巻く時代に大人になった。
・南アは依然、世界で最も不平等な国の一つ。汚職疑惑が相次ぎ、党の名誉は傷つき、多くの国民は道徳的権威が損なわれたと見切っている
・失業率は過去最高水準で、南ア国民の30%以上が職に就いていない。
・経済的苦境の多くは、国有企業のガバナンスが長期間にわたって機能不全だったことや投資不足に起因しており、ラマポーザ大統領は2018年の政権発足時に改革を公約に掲げていた。
しかし演説では、貨物列車の不足や公共サービスの崩壊、電力不足を挙げ、前ズマ政権の政治腐敗の影響が「社会全体に及び続けているのではないかと思う」などと述べた。

新規の政策発動の話はわずかだった。新型コロナウイルス感染のパンデミックの際に導入した社会保証制度を延長し、改善すると述べたが、詳細は明らかにしなかった。
主要野党の民主同盟のスティーンハイゼン党首は「18年以来実現していない計画や公約を羅列したリスト」の演説と切って捨てた。

テクニカル分析(ランド/円)

ボリバン2σ上限から小反落。かろうじて上位

 日足、雲中。ボリバン上位。2月8日-9日の上昇ラインがサポート。1月31日-2月9日の下降ラインが上値抵抗。5日線横ばい、20日線上向き。
 週足、ボリバン中位。雲の上に出る。1月22日週-2月5日週の上昇ラインがサポート。11月13日週-1月29日週の下降ラインが上値抵抗。5週線上向き、20週線下向き。
 月足、6月-1月の上昇ラインがサポート。22年6月-23年11月の下降ラインが上値抵抗。5か月線、20か月線下向き。
年足、2023年は円とデッドヒートを繰り返しほぼ同位の10位。今年は円を引き離す。21年-23年の上昇ラインがサポート。08年-22年の下降ラインが上値抵抗。

南アランド見通し
(画像=外為どっとコム マネ育チャンネル)

喜望峰

ステージ6へ悪化

電力会社エスコムは負荷制限をステージ6に進めると発表した。2月9日、過去24時間に2台の発電ユニットを稼働に戻したにもかかわらず、2台の発電ユニットも停止したことを指摘し、深夜の警報を強行した。
「これに、今後 1 週間に備えて揚水ダムに水を補充する必要性が加わり、ステージ 6 の負荷制限の実施が必要になった」。
ステージ 6 は土曜日の午前 0 時 01 分から追って通知があるまで実施される。
ステージ6への移行は、負荷制限が2024年にこのレベルに達するのは初めてとなる。同国が最後にステージ6にあったのは2023年11月末だった。
 このエスカレーションは、負荷軽減の上限をステージ4に維持するというエスコムの計画からの逸脱でもあり、また、負荷軽減の終了が目前に迫っているというラマポーザ大統領の一般教書演説中のメッセージに反するものでもある。

情報提供元:FX湘南投資グループ
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