アシックスは2月9日、2023年12月期の通期連結決算を発表した。売上高は5804億6300万円(前年比17.7%増)、営業利益は542億1500万円(同59.4%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は352億7200万円(同77.4%増)と、売上高とすべての利益が2桁増となる増収増益だった。
中期経営計画の最終年度だが、計画を前倒しで達成し、さらに売上高とすべての利益で過去最高を記録した。昨年8月には株価が上場来高値を更新し、時価総額も1兆円を初めて突破するなど、まさに最高の1年であった。
この好業績は、売上高の半数を占めるパフォーマンスランニング領域が牽引した。売上高の1割を占める「オニツカタイガー(Onitsuka Tiger)」は、前年比40.2%となる売上高603億円を計上し、今期は11%の成長を目指す。
グローバル展開しているアシックスは、中国や東南・南アジア、欧州、北米などすべての地域で増収を達成しており、売上高に占める割合は約77%にまで上がっている。海外でのアシックス人気はインバウンド需要も直結しており、日本における売上高も前年比で10.1%の増収を達成している。
2024年12月期の連結業績予想は、売上高は5900億円(前年比3.4%増)、営業利益は580億円(同7.0%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は360億円(同2.1%増)としている。