ルックHDが「MSGM」「スマイソン」など導入 プロパー率8割の「イル ビゾンテ」などをさらに強化し700億円を目指す
(画像=「セブツー」より引用)

ルックホールディングス(以下、ルックHD)は2月14日、2024年を初年度とする中期経営計画及び2023年12月期通期連結決算を発表した。売上高は554億7500万円(前年比1.4%増)、営業利益は30億6900万円(同17.1%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は24億5800万円(同7.7%減)と増収減益だったが、中期経営計画の最終年度の2028年12月期で売上高700億円、営業利益50億円を目標と設定し、積極投資で計画の達成を目指す。

ルックHDはまず、店舗の拡大を加速させる方針だ。2023年12月末時点で国内外で538店舗を展開しているが、「イル ビゾンテ(Il BISONTE)」のルクア大阪店(3月オープン)や「マリメッコ(Marimekko)」の高槻阪急店(8月オープン)など、日本と韓国それぞれで30店舗ずつの新規出店を計画している。北米エリアにおいても出店を強化し、新規エリアである東南アジアへの進出も検討する。

また、利益率が高いEC事業を拡大していく。国内ECの会員数は約120万人だが、200万人を目標に設定している。2023年12月期で78億8200億円を計上しているEC事業の売上高は、海外を含めて140億円を目指す。

さらに、ルックHDは新たに3ブランドを導入する。英国の高級ステーショナリー、レザーグッズブランドの「スマイソン(SMYTHSON)」を2025年春から日本において展開を開始し、イタリアのファッションブランド「MSGM(エムエスジーエム)」を2024年秋から、フランスのメンズブランド「フルサック(FURSAC)」を2024年春からそれぞれ韓国において販売を開始する。

ルックHDの韓国における売上高は約52%と高いシェアで、韓国の自社ECサイト「I.D.LOOKモール」の会員数は約60万人を抱えている。採算性が悪化した香港・中国事業は終了しており、新規ブランドである「MSGM」「フルサック」を投入することで韓国での事業拡大を目指す考えだ。

ブロパー販売比率が約80%の「イル ビゾンテ」「マリメッコ」「A.P.C.(アー・ペー・セー)」は、商品力をより強化することでさらに高い収益性を目指す。