外為どっとコム トゥデイ
(画像=外為どっとコム マネ育チャンネル)

主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円)について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。

作成日時 :2024年3月25日8時20分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部長 神田卓也

目次

▼22日(金)の為替相場
(1):日本のインフレは予想通り加速
(2):日銀総裁「大規模緩和は役割を果たした」
(3):BOE総裁「利下げがインプレ―状態になる」
(4):英小売売上高は予想を上回る
(5):独IFO 9カ月ぶりの水準に上昇

▼22日(金)の株・債券・商品市場

▼外為注文情報/ ▼本日の見通し/ ▼ドル/円の見通し:もみ合う展開となりそう/ ▼注目の経済指標/ ▼注目のイベント

22日(金)の為替相場

外為どっとコム トゥデイ
(画像=外為どっとコム マネ育チャンネル)

期間:22日(金)午前6時10分~23日(土)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム

(1):日本のインフレは予想通り加速

日本2月消費者物価指数(CPI)は生鮮食品を除いたコア指数が前年比+2.8%と予想通りに前月(+2.0%)から加速。政府による電気・ガス代負担軽減策の影響が一巡したことが押し上げ要因となった。

(2):日銀総裁「大規模緩和は役割を果たした」

植田日銀総裁は「大規模緩和は役割を果たしたとして終了した」とあらためて説明。「国債買い入れの継続で、ネットの国債残高はしばらく現在の水準で推移する」としつつも、「国債購入は、政策変更の消化の様子を見て将来的にはもう少し買い入れ額を減らしていきたい」との考えを示した。

(3):BOE総裁「利下げがインプレ―状態になる」

英中銀(BOE)のベイリー総裁は、金融引き締めが賃金・物価の上昇スパイラルリスクを抑える兆しが見える状況で、金融政策委員会(MPC)の今後の会合では、利下げが「インプレー」状態になると見解を示した。また、「グローバルのショックは和らぎつつあり、現時点で(インフレの)厄介な持続性はあまり見られない。英国は完全雇用で実質的にディスインフレが進行している」と述べた。

(4):英小売売上高は予想を上回る

英2月小売売上高は前月比±0.0%と市場予想(-0.4%)を上回った。自動車燃料を除いた売上高は前月比+0.2%と予想(-0.1%)に反して増加した。

(5):独IFO 9カ月ぶりの水準に上昇

独3月IFO企業景況感指数は87.8と市場予想(86.0)を上回り、9カ月ぶりの水準に上昇した。IFO経済研究所は「ドイツ経済は地平線の向こうにかすかな光が見えてきた」との見解を示した。