企業活動シンボルビジュアルについて

福島日産では、2022年度以降の企業活動シンボルビジュアルに、企業理念の「いち、はやく」を象徴する花として春に先駆けて咲く「梅の花」をモチーフに取り入れております。また、例年 アーティスの方のお力を借りて、企業活動シンボルビジュアルを描き下ろししていただいております。

2024年度は福島県浪江町出身の日本画家 舛田玲香さんの描き下ろし作品「花笑む」と共に。

作家プロフィール:舛田玲香(ますだ れいか)
日本画家。福島県浪江町出身。多摩美術大学日本画専攻卒業。自然との対話や自身の体験、空想などから生まれる色彩豊かな世界観が特徴。個展、企業、公共施設等のアートワークなど幅広く活躍している。福島日産とはフクニチャージ祭2024にてライブペイントの実施、フクニチャージ りんご生ジャムのパッケージへの作品提供も。2024年4月27日~5月19日まで、スペース・アルテマイスター(会津若松)にて個展開催予定。

舛田玲香さんのメッセージ:
この度、福島日産 2024年度の企業活動シンボルビジュアルを描きました。作品は「はなえむ / 花笑む」と名付けました。

古来、日本人は花が咲くことを「笑う」と表現すること、地域にたくさんの笑顔が咲いて欲しいという願いを込めています。

制作前、金子社長より「おこす」(興)というキーワードを頂戴し、その瞬間に、光がバーッと広がっていく「はじまりのエネルギー」という言葉が湧き上がりました。ここから何かが始まる。この先にきっと素敵なことがたくさん待っているんだ!という未来への希望。キラキラとした胸のときめき。何より、金子社長の地域を想う熱い言葉に込められたバイブレーション、そして、これまでお会いした福島日産の皆さまの笑顔に、私の魂が揺り動かされて生まれた作品です。

私は福島県浪江町の海沿いの地域、棚塩(たなしお)という場所で生まれ育ちました。

雄大な空と海の青と、田園が広がる豊かな自然の緑が、私の感性を育んでくれました。

今では瓦礫や空き地で、茶色や灰色の世界が広がって、失われた色に寂しさを感じます。

この、傷つき、まっさらになってしまったキャンバスに何を描くかで、この先の未来が大きく変わっていきます。

ここで暮らしていたひとりとして、この町に何か新しいものが増えるのならば、私たちを生かしてくれているこの自然環境も尊重し、ほんとうの人々の心の豊かさに、笑顔につながる取り組みであって欲しいとずっと願っておりました。

浪江町にEVパークが生まれることに私はワクワクしておりますし、その未来に、色彩が豊かに溢れるビジョンが視えました。人々が集まり、ここから新しく楽しい浪江の思い出が生まれていく。地域のことをほんとうに考え抜いて、いちはやく行動へ移し、突き進んでいく福島日産の皆さまと、こうして「はじまりのとき」を絵を通してご一緒できていること、とても光栄に思います。

復興は、住んでいるその地域の人々だけでなく、他の地域からの人の流れ、外部との交わりの中で進化・発展していくものだと感じております。作品の中で飛び回る鳥は、浜通り・中通り・会津地域、そして福島県外からの人々やエネルギーの交流をイメージし、繋がりや循環が生まれていく様子も表現しています。作品を通して皆様の心に光を灯すことができましたら幸いです。人々が集い、彩り豊かな記憶を積み重ねて、笑顔の花咲く場となりますように!!

2024年4月1日 日本画家 舛田 玲香