外為どっとコム トゥデイ
(画像=外為どっとコム マネ育チャンネル)

主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円)について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。

作成日時 :2024年4月3日8時20分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部長 神田卓也

目次

▼2日(火)の為替相場
(1):RBA議事録公表
(2):独CPI予想通り低下
(3):JOLTS求人件数は予想を僅かに上回る
(4):デイリーSF総裁「金利を調整する緊急性はまったくない」

▼2日(火)の株・債券・商品市場

▼外為注文情報/ ▼本日の見通し/ ▼ドル/円の見通し:151円台でもみ合う展開が続く/ ▼注目の経済指標/ ▼注目のイベント

2日(火)の為替相場

外為どっとコム トゥデイ
(画像=外為どっとコム マネ育チャンネル)

期間:2日(火)午前6時10分~3日(水)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム

(1):RBA議事録公表

豪中銀(RBA)は3月理事会の議事録を公表。政策見通しについては「将来のキャッシュレート(政策金利)の変更を選択肢に入れることも排除することも困難とするのが適切」との見方で一致したとした。なお、議事録には利上げを支持する議論への言及はなかった。RBAは、当面現在の金利水準を維持して様子を見る「中立スタンス」に移行したと見られる。

(2):独CPI予想通り低下

独3月消費者物価指数(CPI)・速報値は前年比+2.2%と予想通りに2021年5月以来の低い伸びとなった。EU基準の消費者物価指数(HICP)は前年比+2.3%と予想(+2.4%)を下回り2023年11月以来の水準に伸びが鈍化した。

(3):JOLTS求人件数は予想を僅かに上回る

米2月JOLTS求人件数は875.6万件と市場予想(873.0万件)を僅かに上回ったが、1月分が874.8万件に下方修正された(修正前886.3万件)。

(4):デイリーSF総裁「金利を調整する緊急性はまったくない」

クリーブランド連銀のメスター総裁は「連邦準備制度理事会(FRB)が年内に利下げに踏み切るとの見方を維持しているが、利下げが可能かどうかを裏付けるデータをなお確認する必要がある」と発言。6月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で利下げが決定される可能性があるかどうかについては「事前に判断しない」としつつも「データ次第であることから、排除したくない」と述べた。その後、サンフランシスコ連銀のデイリー総裁は、FRBによる年内3回の利下げは「妥当な」予想との考えを示した。その上で「インフレは低下しているが、そのペースは緩やかで平坦ではない。労働市場は依然として好調で伸びも力強い。したがって、金利を調整する緊急性はまったくない」との見解を示した。