この記事は2024年4月30日(火)に「羊飼いのFXブログ」公開された「志摩力男氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。
2024年4月30日(火)の午後14時すぎに現役トレーダーの志摩力男さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。
志摩力男
慶應義塾大学経済学部卒。1988年~1995年ゴールドマン・サックス、2006〜2008年ドイツ証券など、大手金融機関にてプロップトレーダーを歴任。そのあと、香港にてマクロヘッジファンドマネージャー。独立後は世界各地のヘッジファンドや有力トレーダーと交流があり、現役トレーダーとして活躍中。
現在の為替相場の傾向や相場観
昨日29日(月)に介入が入った。神田財務官は認めてはいないが、これはおそらく介入だろう。先日イエレン米財務長官に、介入は「稀であるべき」や「本当に必要である状況に限定される」と釘を刺されていた。
しかし、昨日29日(月)はあっという間に160円台に達するという異例な状況だったため、おそらく米国の了承も得られたのだろう。しかしながら、連続介入は出来ないだろうし、次は160円よりさらに上のレベルでないと難しいように思える。
そう考えるといずれ米ドル/円は、さらなる上値である165円や170円を再アタックする展開となりそうだ。
現在の為替相場の戦略やスタンス
海外の論調を見ると、また日本の財政ファイナンスを懸念する意見がちらほら見え始めてきているようだ。日本は財政破綻を避けるため、意図的に金利を低く抑えている。よって円は売られ続けるという論調。
こういうのが出てくると本当に危険。ただしだからといって金利を上げる催促に乗ることも危険。なので、ここから、どこまで円安が進むのか読めない状況になってきた。次のディップでは買って、160円以上、170円方向を目指したい。
▽米ドル/円 日足チャート
※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。