兵庫・神戸をスタートアップが集まる街に
―マッチングはどのように行われるのでしょうか。
我々は兵庫県を中心に100を超える支店のネットワークがあります。それぞれの支店のお客さまに、スタートアップとの連携によって生まれた好事例を紹介するといった地道な中長期的な取り組みを展開する計画です。
どのようなスタートアップがあるのか。どのような連携ができるのかを知っていただくために、セミナーやイベントなども開催する予定です。
また、兵庫県や神戸市に進出すると、みなと銀行がいろいろな企業との連携を作ってくれるとの機運を盛り上げ、兵庫・神戸をスタートアップが集まる街にしていければと考えています。
―マッチングのほかに、スタートアップの支援についてはどのような取り組みを考えていますか。
取引先企業さまにスタートアップの商品をお勧めすることにも取り組みます。すでに関東のスタートアップであるLiberaware(リベラウェア、千葉市)さんとビジネスマッチング契約を結び、超狭小空間点検ドローンを紹介しています。
Liberawareさんは天井にある30センチメートル角ほどの点検口に入っていける超小型ドローンを開発されています。非常に安定した飛行を可能にし、高所など危険な場所のデータ取得などを想定しており、人手不足の解消などにも貢献しています。
また、搭載しているカメラで撮影した映像から三次元データを取得、解析し、正確で迅速な情報共有が可能なソフトウエアも開発されています。
図面の無い建物の屋根裏や、工場の煙突や屋根などの点検などに使うと大幅なコストダウンが可能です。
今後もこうしたしっかりとした技術を持ったスタートアップの商品を取引先企業さまに紹介していきたいと考えています。
川上和也(かわかみ かずや)氏
2000年、甲南大学経営学部卒
2006年、みなと銀行入行
2016年、地域戦略部配属
2021年、みなと銀行地域戦略部グループリーダー
1976年生まれ、兵庫県出身
文:M&A Online