連休の谷間である5月1〜2日に、ファーストリテイリングを始め、アダストリア、ハニーズホールディングス、大丸松坂屋百貨店を傘下に持つJ.フロントリテイリングなどが4月の月次売上高を発表している。4月は気温が高く推移したこともあり、夏物アイテムを中心に販売が好調だったことから、前年同期比でプラスを達成している企業が多く見られる。
ゴールデンウィークが明けた初日の5月7日、ファッション&アパレル関連株にも活発な動きがあった。なかでも「ロコンド(LOCONDO)」などを運営するジェイドグループとアパレルショップ大手のユナイテッドアローズの株価が上昇した。
上昇率トップは、前日比でプラス7.83%となる1,529円で取り引きを終えたジェイドグループだった。4月16日に発表した2024年2月期通期決算を受けてストップ安まで売られていたが、割安感があったことから買いが入ったようだ。ちなみに、俳優・タレントだった片瀬那奈が正社員として入社した企業としても知られている。片瀬那奈は現在、「LOCONDO MAGAZINE」の編集長として自身のコーディネートを日々、発信している。
ユナイテッドアローズは、前日比でプラス7.81%となる1,974円で取り引きを終え、上昇率は僅差で2位だった。ユナイテッドアローズの小売りとネット通販を合わせた4月の既存店売上高は、気温が高かったことからシャツやカットソー、ニット、ブラウスなどの夏物が好調だったため、前年同月比17.0%増と4カ月連続で前年実績を上回った。
その次に上昇率が高かったファッション&アパレル関連株は、ファッションECサイト「ゾゾタウン(ZOZOTOWN)」を展開するZOZOで、前日比でプラス6.17%だった。4月30日に発表した2024年3月期の通期連結決算が増収増益で、営業利益は過去最高を達成している。今期の売上高は2000億円を突破する見込みであることから買いが入ったようだ。
夏物商戦が本格的にスタートし、各社がこのまま好調を維持できるか注目したい。