花王の1〜3月は4年ぶりの最終増益となる164億円
撮影:セブツー

花王は5月9日、2024年12月期の第1四半期決算(2024年1月1日〜3月31日)を発表した。売上高は3657億9700万円(前年同期比5.2%増)、営業利益は219億8400万円(同201.7%増)、親会社の所有者に帰属する四半期利益は164億7000万円(同241.9%増)と増収増益だった。4年ぶりとなる最終増益だった。

主力のコンシューマープロダクツ事業が、前期比6.0%増となる2812億円と好調を維持している。しかし、ライフケア事業は業務用の衛生製品の売り上げが前年同期を下回り、化粧品事業は「カネボウ(KANEBO)」や「アリィー(ALLIE)」といったグローバル戦略ブランドが好調で、欧州では「センサイ(SENSAI)」の新製品がシェアを拡大するなど、売上高は前年同期比で5.4%増の546億円を計上するも、営業利益では47億円の損失だった。

2024年12月期の連結業績については従来予想を据え置き、売上高は1兆5800億円(前年比3.1%増)、営業利益は1300億円(同116.5 %増)、親会社の所有者に帰属する四半期利益は980億円(同123.4%増)としている。