2008年の三越と伊勢丹の統合以降で過去最高を更新 三越伊勢丹HDの営業利益が500億円突破
伊勢丹新宿本店(画像=「セブツー」より引用)

三越伊勢丹ホールディングスは5月14日、2024年3月期の通期連結決算を発表した。売上高は5364億4100万円(前年比10.1%増)、営業利益は543億6900万円(同83.6%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は555億8000万円(同71.7%増)と増収増益だった。営業利益は2008年4月に三越と伊勢丹が統合して以降で最高を更新した。

百貨店事業の好調が明確で、入店客数が大幅に増加し、特にインバウンドはコロナ禍前の2018年度の免税売上高を大幅に上回る871億7600万円と過去最高を記録した。

三越伊勢丹の売上高は2708億2100万円(前期比10.9%増)、営業利益は398億6400万円(同81.8%増)、当期純利益は445億1000万円(同68.0%増)だった。

東京都内の基幹3店舗は、総額売上高では伊勢丹新宿本店は3758億9500万円(前年比14.7%増)、三越日本橋本店は1528億6600万円(同10.4%増)、三越銀座店は1047億9200万円(同35.6%増)と2桁の伸びだった。2024年2月に開催した、特別な顧客に向けた特売会である伊勢丹新宿本店の丹青会、三越日本橋本店の逸品会も過去最高の売り上げを更新している。

2025年3月期の連結業績予想は、売上高は5480億円(前年比2.2%増)、営業利益は640億円(同17.7%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は530億円(同4.6%減)とした。