築54年の五反田のTOCビルが建築費高騰で解体・建て替えを延期
建て替えを延期する五反田のTOCビル(画像=「セブツー」より引用)

東京・五反田のTOCビル(東京卸売センタービル)が、予定していた建て替えを延期し、テナントの賃貸と催事事業を再開する。TOCビルを保有するテーオーシーによると、建築費の高騰などで収益化を見直す必要が生じ、新たに分譲レジデンスなどを加えるなど、計画を見直すためとしている。新TOCビルの着工時期は2033年ごろを予定している。

TOCビルは1970年に開業し、地下3階地上13階、延べ床面積は東京ドーム約4個分の約174,013平方メートルの広さを誇る複合商業施設。2027年の春頃の開業を目指し、建て替えおよび再開発のため解体が決まっていた。

TOCビルの1階に入っていた「ユニクロ(UNIQLO)」の五反田TOC店はすでに2月4日に閉店しており、3月末でTOCビル自体も閉館していた。テーおーしは今年9月ごろを目処にTOCビルの営業を再開するとしているが、すでに退去・移転してしまった店舗からは困惑の声も聞かれる。