外為どっとコム トゥデイ
(画像=外為どっとコム マネ育チャンネル)

主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円)について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。

作成日時 :2024年6月20日8時00分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部長 神田卓也

目次

▼19日(水)の為替相場
(1):日銀金融政策決定会合議事要旨公表
(2):英サービスCPIが高止まり
(3):英与党 世論調査では大幅議席減
(4):フランスなどに財政規律違反の是正義務

▼19日(水)の株・債券・商品市場

▼外為注文情報/ ▼本日の見通し/ ▼ドル/円の見通し:158.26円前後を上抜ければ一段高の可能性/ ▼注目の経済指標/ ▼注目のイベント

19日(水)の為替相場

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期間:19日(水)午前6時10分~20日(木)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム

(1):日銀金融政策決定会合議事要旨公表

日銀は4月25-26日に開いた金融政策決定会合の議事要旨を公表。政策委員の一人は「(2%の物価目標を実現する)見通しの確度の高まりに合わせて、適時適切に政策金利を引き上げていくことが必要だ」と指摘。また「(政策金利引き上げの)タイミングや幅に関する議論を深めることが必要」との見解が示されるなど、追加利上げを巡る意見が相次いだ。さらには「円安で基調的な物価上昇率が上振れすれば、正常化のペースが速まる可能性は十分にある」との意見が出たことも明らかになった。

(2):英サービスCPIが高止まり

英5月消費者物価指数(CPI)は前年比+2.0%と、予想通りに2021年7月以来の水準に伸びが鈍化。食品やエネルギーなどを除いたコアCPIも予想通りに前年比+3.5%と2021年10月以来の低い伸びとなった。ただ、英中銀(BOE)が注目するサービスCPIは前年比+5.7%と前回(+5.9%)から鈍化したものの、市場予想(+5.5%)を上回った。サービスインフレの高止まりを受けてBOEの利下げ後ずれが意識され、ポンドは上昇した。

(3):英与党 世論調査では大幅議席減

仏大手市場調査会社による世論調査で、スナク首相率いる英与党・保守党は7月4日の総選挙で大幅に議席を減らす公算が大きいことがわかった。世論調査によると保守党の獲得議席数は定数650のうち115にとどまり、前回選挙が行われた2019年の365から大幅に減る見通し。一方、最大野党・労働党は453議席を獲得し、地滑り的な大勝を収める見込みとのこと。

(4):フランスなどに財政規律違反の是正義務

欧州連合(EU)の行政執行機関である欧州委員会はフランスやイタリアなど域内の7カ国に対し、財政規律違反の是正を求める「過剰赤字手続き」を開始。7カ国の財政赤字が域内で定める対国内総生産(GDP)比3%という上限を超えているとし、是正措置を義務づける。7カ国は9月20日までに今後4年間の歳出純増の上限を約束する中期計画を提出する必要がある。欧州委員会は11月までこれを精査した上で、財政収支を均衡させるためにとるべき財政の道筋を規定する。