「WWD JAPAN」元編集長で執行役員・編集統括の向千鶴氏が7月末で退職
退任する向千鶴氏(公式画像)(画像=「セブツー」より引用)

ファッション週刊紙「WWD JAPAN」を発行するINFASパブリケーションズは6月20日、執行役員・編集統括の向千鶴氏が7月末で退任、退職すると発表した。向千鶴氏は退職後、外部スタッフとして同社と契約し、8月1日から「WWD JAPAN」サステナビリティ・ディレクターとして業務を継続する。

向千鶴氏は、東京女子大学を卒業した後、ジーンズメーカーのエドウインに入社。日本繊維新聞社を経て、2000年にINFASパブリケーションズに入社。コレクションマガジン「FASHION NEWS」編集部に配属となり、記者として海外コレクションを中心に取材活動を行い、32歳で「FASHION NEWS」の編集長に抜擢される。

その後、「WWD JAPAN」編集部に配属されると、2015年に編集長に就任し、メディアのアウトプットの多様化に合わせて「WWD JAPAN」のデジタル化などを推進した。執行役員兼編集統括サステナビリティ・ディレクターには2021年4月に就任している。

ちょうど今年9月に、自身の人種差別発言が原因でジョン・ガリアーノ(John Galliano)が「ディオール(Dior)」を解雇されるという事件にフォーカスしたドキュメンタリー映画が公開されるが、向千鶴氏は2011年当時、日本人でただひとり現場になったカフェを2日間にわたって突撃取材するなど、熱血記者としてもよく知られている。

ファッションデザイナーからも信頼を置かれている記者・編集者であり、30年以上にわたってファッション業界を牽引してきた向千鶴氏の今後のさらなる活躍を期待したい。