髙島屋の3〜5月の最終利益が128億円の大幅増益 通期での業績予想も上方修正
(画像=「セブツー」より引用)

髙島屋は6月28日、2025年2月期の第1四半期決算(3月1日〜5月31日)を発表した。売上高にあたる営業収益は1201億2500万円(前年同期比13.8%増)、営業利益は172億9500万円(同56.7%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は128億2100万円(同50.1%増)と大幅な増収増益だった。

主力事業である国内の百貨店事業は、営業収益は前年同期比で13.2%増となる754億700万円、営業利益は同108.9%増となる92億7500万円で、円安を背景にインバウンド売上高が大幅に増加し、業績を押し上げた。インバウンド売上高は329億円で約200億円の増収となり、3カ月連続で最高売上高を更新した。さらに、ラグジュアリーブランドを始めとする高額品も好調で、婦人服、紳士服、化粧品などのファッション関連商品も前年から伸びた。

海外の百貨店事業は、営業収益は82億6000万円(前年同期比8.2%増)、営業利益は20億600万円(同5.7%増)で増収増益を達成したが、中国経済の低迷の影響を受けて上海髙島屋は減収減益だった。シンガポール髙島屋の営業収益は64億円(前年同期比11.7%増)、営業利益は19億円(同1%増)、ベトナムのホーチミン髙島屋は営業収益は9億円(18.0%増)、営業利益は2億円(同1%増)、タイのサイアム髙島屋は営業収益は6億円(同1.4%増)、営業利益は1億円の赤字だった。中国の上海髙島屋は営業収益は前期比22.5%減となる6億円で、営業利益はゼロだった。

髙島屋は同日、第1四半期の好決算を受けて、2025年2月期通期の連結業績予想を上方修正した。営業収益は5114億円(前年比9.7%増、修正前は4970億円)、営業利益は550億円(同19.7%増、同500億円)、親会社株主に帰属する当期純利益は380億円(同20.2%増、同340億円)に修正した。