積丹の歴史を楽しむ
行列に並び疲れたので、「鰊伝習館 ヤマシメ番屋」で休憩します。積丹町を含む日本海側では、明治期から昭和期にかけて有数の鰊場として栄えました。鰊番屋として隆盛を誇ったヤマシメ福井邸が鰊文化伝承施設として保存・活用されています。
屋敷を改装したカフェで、歴史を感じながら積丹ブルーソーダでひと休み。最盛期には仕事を求めて全国から約2000人の人たちがやってきたといいます。そのにぎわいが今にも聞こえてきそうです。「鰊伝習館 ヤマシメ番屋」は見学無料ですが、建物を維持するための寄付をお願いしています。歴史的文化遺産を後世に伝えるために、お帰りの際は心づけをお願いします。
住所:積丹町大字美国町字船澗39番地
電話:0135-44-2610(旬のお宿かさい内)
営業期間:5月~10月上旬
営業時間:9:00~16:00
定休日:火・水曜日
積丹の謎を楽しむ
雷電国道を走っていると、積丹町と神恵内村の境に丸い石を祀った神社を発見しました。まわりを見ても案内板はありません。積丹町観光課に伺ったところ、伝説に由来していることが分かりました。
遠い昔の話、夫を追ってこの地を訪れた一人の女性が、この石に腰かけて休んでいたところ、突然石が揺れ始めました。驚いた女性が村人に告げたところ、「これはただの石ではない。神の化身だ」という噂が広がりました。その後もニシンの豊漁などを祈願して漁師たちが「石神様」として崇拝しているそうです。
積丹を丸ごと楽しむ
本日は「盃温泉 潮香荘」に宿泊します。盃温泉は明治38(1905)年に発見されました。潮香荘は全室オーシャンビュー。昭和49(1974)年に完成した建物はいささか古いですが、客室はリフォームされています。清掃が行き届いているし、スタッフの対応も丁寧。潮騒が心地よい宿です。
泉質はカルシウム・ナトリウム – 硫酸塩泉で無色・無臭。夜は漁火、天気が良ければ星空が楽しめます。
リーズナブルな価格にも関わらず、夕食は豪華絢爛な海鮮が並びました。料理方法も凝っていてウニも提供されます。きっと往年の芸人「エドはるみ」なら「グー!」と言って親指を立てるはずです。
※時期やプランによって食事内容は異なります。
住所:泊村興志内村220−11
電話:0135-75-2111
この記事を見てくれたライダーは、積丹にツーリングに行きたくてウズウズし始めたはずです。ためらうことはありません。今から旅の準備を始めてください。この夏一番の想い出が待っていますよ!