オンワードHDの3〜5月は40億円の最終利益 クリック&トライの予約件数が8万件以上で売上高に貢献
(画像=「セブツー」より引用)

オンワードホールディングス(以下、オンワードHD)は7月4日、2025年2月期の第1四半期決算(3月1日〜5月31日)を発表した。売上高は513億7600万円(前年同期比2.9%増)、営業利益は50億7400万円(同5.7%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は40億1900万円(同20.1%増)だった。

国内事業は、中核事業会社のオンワード樫山が全国的に導入しているクリック&トライの利用が拡大したことで売上高が増加した。クリック&トライは、オンワード樫山の公式オンラインストア「オンワードクローゼット(ONWARD CROSSET)」に掲載されている商品を店頭に取り寄せて試着できるサービスだ。試着する店舗や日時をオンラインで選択でき、導入店舗数も404店舗にまで増えたことから、第1四半期での予約件数は前年同期から2倍以上の8万件以上と利用者が拡大している。

また、基幹ブランドの「23区」や「J.プレス(J.PRESS)」も好調を維持しており、特に新規ブランドの「アンフィーロ(UNFILO)」が前期比74.2%の増収と好調だった。バレエやフィットネスの「チャコット(Chacott)」は、季節限定のコスメの売り上げが好調だった。

海外事業は、米国で「J.プレス」のEコマースの売り上げが伸びたことで業績を牽引したが、「ジョゼフ(JOSEPH)」が卸売を中心に苦戦した。そのため、海外事業の売上高は47億9500万円、営業利益は3億6400万円の赤字で、増収だったものの赤字幅は前年同期から拡大した。

2025年2月期の連結業績予想は、売上高は2000億円(前年比5.5%増)、営業利益は125億円(同11.0%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は82億5000万円(同24.8%増)としている。