主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円)について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。
作成日時 :2024年7月12日8時30分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部長 神田卓也
目次
▼11日(木)の為替相場
(1):英GDPは予想を上回る
(2):米CPIは予想以上に鈍化 ドル円急落
(3):神田財務官「コメントする立場にない」
▼11日(木)の株・債券・商品市場
▼外為注文情報/ ▼本日の見通し/ ▼ドル/円の見通し:値動きは不安定にならざるを得ない/ ▼注目の経済指標/ ▼注目のイベント
11日(木)の為替相場
期間:11日(木)午前6時10分~12日(金)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム
(1):英GDPは予想を上回る
英5月国内総生産(GDP)は前月比+0.4%と市場予想(+0.2%)を上回った。同鉱工業生産は前月比+0.2%(予想+0.3%)、同貿易収支は179.17億ポンドの赤字(予想166.00億ポンドの赤字)だった。
(2):米CPIは予想以上に鈍化 ドル円急落
米6月消費者物価指数(CPI)は前月比-0.1%と予想(+0.1%)に反して低下した。前年比では+3.0%と市場予想(+3.1%)を下回り前月(+3.3%)から伸びが鈍化。食品とエネルギーを除いたコアCPIも前年比+3.3%に鈍化した(予想、前月ともに+3.4%)。これを受けて米長期金利が低下する中、ドル売りが強まった。ドル/円は160円台後半で下げ渋ったのも束の間、160.00円、159.00円と節目を次々に下抜けて急落。158.00円も割り込んで157.42円前後でようやく下げ止まった。クロス円もドル/円につれて下落したが、ストレートドルの上昇が支えとなったためドル/円ほどには急ピッチで下落しなかった。
(3):神田財務官「コメントする立場にない」
テレビ朝日は速報で「政府関係者によると政府・日銀が為替介入実施」と報じた。その後、神田財務官が取材に応じ「介入の有無についてはコメントする立場にない」と述べた。
11日(木)の株・債券・商品市場
<最新の株価指数CFDレートはこちら>
ドル/円 外為注文情報(FX板情報・オーダー状況)
<外為注文情報はこちら>
- ※ 「外為注文情報」とは、外為どっとコムの『外貨ネクストネオ』でお取引をされているお客さまの指値やストップ注文の状況を確認できるツールのことを指します。
- ※また、高機能チャート(無料)では「取引分析」 を選択することで、チャート上に注文情報の表示が可能です。
- ※ 尚、この外為注文情報は情報提供を目的としており、投資の最終判断は投資家自身でなさるようお願い致します。