百貨店の松屋は7月12日、2025年2月期の第1四半期決算(3月1日〜5月31日)を発表した。売上高は117億3400万円(前年同期比23.8%増)、営業利益は11億3600万円(同186.2%増)、親会社株主に帰属する四半期利益は7億2400万円(同129.8%増)と大幅な増収増益だった。
松屋の銀座店の5月の免税売上高が過去最高を更新するなど、旺盛なインバウンド需要を取り込み、主力の百貨店事業が好調だった。百貨店事業の売上高は98億3800万円(前年同期比26.9%増)、営業利益は11億8200万円(同183.1%増)だった。
飲食事業は、関連子会社のアターブル松屋が宴会需要を取り込んだものの、売上高は8億1900万円(前年同期比0.4%減)、営業利益は2200万円の赤字(前年は3400万円の赤字)と減収減益だった。
松屋は同日、2025年2月期の連結業績予想を修正した。売上高は480億円(修正前は435億円、前年比16.4%増)、営業利益は50億円(同25億円、同68.1%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は30億円(同14億円、同14.0%増)と上方修正している。
三連休明けの16日には、松屋の株価が前週末比で13%プラスとなる155円高の1339円まで上昇し、年初来高値をつけている。