カシオの4〜6月は最終利益が79%増も中国での売上高が31%のマイナスに
(画像=「セブツー」より引用)

カシオ計算機は8月1日、2025年3月期の第1四半期決算(4月1日〜6月30日)を発表した。売上高は652億1700万円(前年同期比4.0%増)、営業利益は45億2900万円(同4.7%増)、四半期純利益は61億7800万円(同79.1%増)の増収増益だった。

「G-SHOCK」などの時計関連は、売上高の11%を占めている中国が前期比31%減と大幅減収だったものの前期比6.0%となる売上高408億円だった。中国は経済の低迷の影響により、消費マインドがさらに悪化しており、時計の販売が苦戦している。「G-SHOCK」の販売個数は前期から13.2%減となり、約165万個だった。

カシオ計算機は、収益改善に向けて構造改革を行なっている。その一環として全世界の従業員を対象に約500名の人員削減を実施する。2024年度中に実行する予定で、今回の人員削減により人件費などの固定費は約50億円の削減になる。

カシオ計算機は昨年6月に増田裕一氏が代表取締役社長(CEO)に就任している。今後、不採算事業の効率化や撤退など、抜本的な施策を含めて迅速に判断していく。特に、同期間で営業損益が6億円の電子辞書関連の事業と、同じく12億円の営業損益を計上した楽器関連の事業が対象になってくる。

カシオ計算機の2025年3月期の連結業績予想は、売上高は2750億円(前年比2.3%増)、営業利益は160億円(同12.6%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は100億万円(同16.0%減)としている。