デサントは8月5日、2025年3月期の第1四半期決算(4月1日〜6月30日)を発表した。売上高は274億8200万円(前年同期比1.2%増)、営業利益は6億8300万円(同65.0%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は27億3900万円(同14.2%減)と増収減益だった。ブランディング費用に伴う販管費が前年同期から12.8%増となる164億2700万円を計上しており、利益を圧迫した。
地域別での売上高は、日本は「ルコックスポルティフ(LE COQ SPORTIF)」や「ムーブスポーツ(MOVESPORT)」が苦戦したため、前期比12.8%減となる96億6500万円だった。韓国は「デサント(DESCENTE)」や「アンブロ(UMBRO)」が好調で、売上高は同13.3%増となる139億700万円だった。中国はアフターコロナの影響があったものの、売上高は同4.3%増となる33億4600万円だった。
ブランド別での売上高は、日本ではシェルジャケット「クレアス」などの売り上げが好調で「デサント」が前年同期を上回ったものの、「ムーブスポーツ」「ルコックスポルティフ」「マンシングウェア(Munsingwear)」「アリーナ(ARENA)」「アンブロ」が軒並み前年同期から減収となった。
韓国では、ゴルフ市場低迷の影響が続くものの、「デサント」の売上高は前期比21.3%増となる66億3700万円と大きく伸長した。
デサントの2025年3月期の業績予想は、売上高は1300億円(前期比2.4%増)、営業利益は90億円(同3.0%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は125億円(同4.0%増)としている。