「ジュリーク」「スリー」の営業赤字が続く ポーラ・オルビスHDが今期の業績予想を修正
(画像=「セブツー」より引用)

ポーラ・オルビスホールディングスは8月5日、2024年12月期の第2四半期決算(1月1日〜6月30日)を発表した。売上高は838億3600万円(前年同期比2.3%減)、営業利益は73億1600万円(同18.4%減)、親会社株主に帰属する中間純利益は75億円(同1.3%増)だった。

「オルビス(ORBIS)」が増収も、「ポーラ(POLA)」が減収だったため前年同期2.3%減となったが、「アンプリチュード(Amplitude)」と「イトリン(ITRIM)」のブランド終了に伴う特別損失として5億8900万円を前年同期に計上しており、これらの事業清算の影響を除くと売上高は前年並みだった。

ブランド別では、「オルビス」が好調で業績を牽引した。顧客数が増加し、さらにUVアイテム「オルビス リンクルブライトUVプロテクター」などの高機能・高単価商品が前年比で40%を超えるヒットした。売上高は239億9200万円(前年同期比14.8%増)、営業利益は45億1800万円(同44.5%増)だった。

「ポーラ」は、国内・海外ともに厳しい状況が続いており、売上高は459億6600万円(前年同期比7.6%減)、営業利益は52億4500万円(同25.2%減)だった。「ジュリーク(Jurlique)」は、売上高は41億円(前年同期比6.8%増)、営業利益は15億7400万円の赤字(前年は10億8200万円の赤字)と、赤字幅は改善されているものの、損失の改善には至っていない。オーストラリアでは前年同期から11.2%の増収となったが、中国本土と香港では前期比2桁減と厳しい状況が続いている。

「スリー(THREE)」も営業赤字だ。売上高は25億5400万円(前年同期比8.1%減)、営業利益は4億5800万円の赤字(前年は4億3800万円の赤字)となり、特に海外で苦戦している。

ポーラ・オルビスホールディングスは同日、2024年12月期の連結業績予想の修正を発表した。売上高は1735億円(修正前は1790億円、前年比0.1%増)、営業利益は145億円(同179億円、同9.8%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は116億円(修正なし、同20.0%増)に修正した。