この記事は2024年8月6日(火)に「羊飼いのFXブログ」公開された「志摩力男氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=kesuku/stock.adobe.com)

2024年8月6日(火)の午後14時すぎに現役トレーダーの志摩力男さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

志摩力男
慶應義塾大学経済学部卒。1988年~1995年ゴールドマン・サックス、2006〜2008年ドイツ証券など、大手金融機関にてプロップトレーダーを歴任。そのあと、香港にてマクロヘッジファンドマネージャー。独立後は世界各地のヘッジファンドや有力トレーダーと交流があり、現役トレーダーとして活躍中。

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現在の為替相場の傾向や相場観

日銀が予想外に利上げに動き、またISM製造業景況指数や米雇用統計などの結果が米国の景気後退を示唆。こうした条件が重なって急激に円高が進んだ。

これまでのマーケットに積み上がっているポジションを考えると、最も多いのは米国株のロング、次に円キャリートレードという順。

円でお金を借りて米国株に投資するというのが最もリターンが高そうという構図だったが、それが逆回転を迫られた格好となっているのだろう。

現在の為替相場の戦略やスタンス

昨日5日(月)の日経平均はかなりパニック的だったと思う。 レバレッジをかけて投資している人はかなりポジションを落としたと思うので、同じような下げはもうないと思うが、いずれ米景気が本格的に後退してくればまた、深い株安・円高が起こり得るということが今回でわかった。 ただ将来的にそうなるとしても、ポジションはだいぶ放出されているので目先は戻り局面を想定。

株価でいえば36,000~37,000円付近、米ドル/円でいえばブレイクポイントは148円手前まで戻しつつ、また戻り売りが入り安値圏での神経質なもみ合いが続くのではないかと思う。具体的な想定レンジとしては米ドル/円で142、143円~147、148円。

ただし将来的には、米金利が想定通りに下がってきた場合、130円方向に行くと考えている。

▽米ドル/円 日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。