この記事は2024年8月5日(月)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「竹内のりひろ氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=mnimage/stock.adobe.com)

2024年8月5日(月)の8時時点に現役トレーダーの竹内のりひろさんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

竹内のりひろ
1990年、カナダ系の銀行で為替ディーラーになる。HSBCでは米ドル/円のチーフトレーダーを務めるなど20年以上にわたって為替市場の第一線で活躍。現在は個人トレーダーとして自己資金を運用するほか、情報配信を行なう

現在の為替相場の傾向や相場観

先週1週間の主要通貨の対ドルでの騰落は、上昇通貨の最上位は円(+4.71%)だった。一方で、下落通貨の最上位は豪ドル(-0.55%)。序列は多少変化しているものの、この3週間の構図は変わらない。

日銀金融政策決定会合では利上げが発表され、その後の植田総裁の会見では追加利上げを否定せず、タカ派だった。FOMCは据え置きだったが内容はハト派だった。ここにきて雇用統計を筆頭に米国の経済指標の急速な減速、悪化が目立ち、市場ではリスク回避の動きが続く。

米ドル/円の週間レンジは7円93銭まで拡大、2022年から長く続いた円売りの急速な巻き戻しが進行している。

現在の為替相場の戦略やスタンス

先週の多くの経済指標、日米英の金融政策の発表を終え、週初は落ち着きどころを探る展開だろう。

米ドル/円はわずか1カ月で、高値から15円以上の急落を演じており、目先は明らかに売られすぎ。短期底入れの可能性は十分あるが、戻りも限定的だろう。

今週は本日5日(月)のISM非製造業景気指数の発表が重要だが、先週からの流れを受け、下振れとなる結果には要注意。米ドル/円は反発しても精々150円水準、慎重に戻り売りだろう。

今週は米ドル/円で143.50~149.50円、ユーロ/米ドルで1.0800~1.1000ドル、ユーロ/円で156.00~163.00円とみている。

▽米ドル/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

▽ユーロ/米ドルの日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

▽ユーロ/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。