主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円)について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。
作成日時 :2026年5月25日8時30分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 為替アナリスト 中村勉
目次
▼22日(金)の為替相場
(1):日本CPI 前月から伸びが鈍化
(2):英小売売上高 予想以上の減少
(3):植田日銀総裁 高市首相と会談
(4):ミシガン大消費者態度指数 大幅に下方修正
(5):ウォーシュFRB新議長就任宣誓式での発言
▼22日(金)の株・債券・商品市場
▼外為注文情報/ ▼本日の予想レンジ/ ▼ドル/円の見通し:下値は限定的/ ▼注目の経済指標・イベント
22日(金)の為替相場
期間:22日(金)午前6時10分~23日(土)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム
(1):日本CPI 前月から伸びが鈍化
日本4月消費者物価指数(CPI)は生鮮食品を除いたコアベースで前年比+1.4%と市場予想(+1.7%)を下回り前月(+1.8%)から鈍化。2022年3月以来の低い伸びとなった。政府のガソリン補助金などの影響もあったが、生鮮食品とエネルギーを除いたコアコアCPIも前年比+1.9%に伸びが鈍化した(予想+2.2%、前月+2.4%)。
(2):英小売売上高 予想以上の減少
英4月小売売上高は前月比-1.3%と市場予想(-0.6%)以上の落ち込みとなった。自動車燃料を除いた売上高も-0.4%と予想(-0.3%)以上に減少した。
(3):植田日銀総裁 高市首相と会談
植田日銀総裁は高市首相と会談を行い、中東情勢の悪化を受けた経済・物価、金融市場の動向などについて意見交換した。その後の会見で「今後も十分な意思疎通を図っていきたい。その点でお互いに一致している」と語った。また「金融政策の考え方も説明した」と明らかにした。首相は日銀に対し、政府との連携を定めた共同声明を踏まえ、「適切な政策を実行してほしい」と求めたという。
(4):ミシガン大消費者態度指数 大幅に下方修正
米5月ミシガン大消費者信頼感指数・確定値は44.8と過去最低を記録。速報値(48.2)から大幅に下方修正された。一方で、消費者の1年先期待インフレ率は4.8%に上方修正された(速報値4.5%)。
(5):ウォーシュFRB新議長就任宣誓式での発言
米連邦準備制度理事会(FRB)のウォーシュ新議長はホワイトハウスで就任宣誓式に臨んだ。ウォーシュ氏は、自らの指揮の下で「改革志向」の政策運営を進めると表明し「使命を果たすため、過去の成功と失敗から学び、硬直化した枠組みやモデルから脱却し、誠実性と業績に関する明確な基準を堅持する」と宣誓。「FRBの使命は物価安定と最大雇用の達成にある」とした上で「これらの目標を賢明かつ明確に、独立性と決意をもって追求すれば、インフレは抑制され、成長は強まり、実質的な手取り所得は増加し、米国は一段と繁栄する。さらに重要なことに、国際社会での米国の地位が一段と強固になる」と述べた。なお、FRB議長の座をウォーシュ氏と争ったウォラーFRB理事は、これより前に、FRBの政策見通しから「緩和バイアス」を撤廃し、利上げの可能性に道を開くべきだと主張。従来のハト派スタンスを撤回した。