三越伊勢丹ホールディングスは8月9日、2025年3月期の第1四半期決算(4月1日〜6月30日)を発表した。売上高は1296億9400万円(前年同期比9.3%増)、営業利益は188億6800万円(同118.0%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は137億200万円(同101.3%増)と、大幅な増益だった。
三越伊勢丹ホールディングスは、東京都内の基幹3店舗を中心に売り上げが好調で、6月に閉店した中国・上海の「上海梅龍鎮伊勢丹」の店舗閉鎖費用の1億400万円を含む特別損失5億1200万円を計上したが、それでも前年同期の2倍となる最終利益だった。
百貨店事業は、売上高は1076億6800万円(前年同期比8.8%増)、営業利益は157億1600万円(同134.5%増)と増収増益だった。伊勢丹新宿本店は3月に本館の時計売り場やメンズ館を改装しており、メンズ館には新たに「ルイ・ヴィトン(Louis Vuitton)」を導入している。三越銀座店も一部フロアを改装した。
株高を背景に、全国の店舗での外商も好調で、個人外商の取扱高は前年を上回った。免税売上高も好調で、首都圏の店舗だけではなく地域店舗でも大幅に伸長して、4月と5月は単月で過去最高の売上高だった。改装、外商、免税の3本柱が力強い成長をもたらしている。
三越伊勢丹ホールディングスは同日、2025年3月期の連結業績予想の修正を発表している。売上高は5560億円(修正前は5480億円、前年比3.6%増)、営業利益は720億円(640億円、同32.4%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は580億円(530億円、同4.4%増)に上方修正した。