ミズノの第1四半期は売上高とすべての利益が過去最高を記録
(画像=「セブツー」より引用)

ミズノは8月9日、2025年3月期の第1四半期決算(4月1日〜6月30日)を発表した。売上高は607億8300万円(前年同期比6.3%増)、営業利益は64億9800万円(同21.6%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は51億3500万円(同10.0%増)だった。

「パリ五輪」の開催を前にしてスポーツへの機運が世界的に高まり、スポーツ用品の売り上げが好調を維持し、第1四半期としては売上高とすべての利益が過去最高を記録した。国内ではフットボールやバレーボール、ラケットスポーツなどのスポーツ用品の売り上げが好調で、海外ではフットボールなどのスポーツ用品やシューズの販売が好調だった。

地域別では、欧州以外のすべての地域で増収した。日本での売上高は前年同期から6.9%増となる347億9700万円、営業利益は同24.1%増となる31億3100万円で、好業績を牽引した。北米も競技用のスポーツ用品を中心に売り上げが増加し、売上高は前年同期から8.1%増となる112億9300万円、営業利益は同9.2%増となる17億3800万円だった。

アジア・オセアニアは、売上高は前年同期から8.5%増となる82億1700万円、営業利益は同27.5%増となる13億7900万円だった。中国本土でも業績を伸ばしており、売上高は前年同期から25.4%増となる36億5000万円だった。欧州は、売上高は前年同期から2.0%減となる64億7300万円、営業利益は同41.9%増となる2億7500万円だった。

カテゴリー別では、主力の野球とソフトボールは前年同期から2.3%伸ばして、売上高は118億円だった。しかし、野球とソフトボールに次ぐ売り上げ規模のゴルフは前年同期から2.5%下げており、売上高は96億円だった。ランニングも前年同期から数字を落としている。売上高は前年同期比12.4%増となる60億円だった。ミズノは、コロナ禍以降も継続したゴルフを含むアウトドア関連の市場は一旦落ち着きがみられるとしている。

これらに代わって前年同期から売り上げを伸ばしたのが、フットボールとワーク関連、そしてバレーボールやバドミントンなどのインドア関連だ。フットボールの売上高は48億円(前年同期比25.1%増)、ワークは37億円(同24.3%増)、インドアは44億円(同36.0%増)だった。猛暑の影響で室内競技に関心が移っているとみられる。

2025年3月期通期の連結業績予想は、売上高は2500億円(前年比8.8%増)、営業利益は190億円(同10.0%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は150億円(同4.8%増)としている。