デサントが「マンシングウェア」の中国での事業拡大に向けて年商700億円の中国紳士服企業と合弁会社を設立
(画像=「セブツー」より引用)

デサントは8月13日、「マンシングウェア(Munsingwear)」の中国での事業拡大に向けて合弁会社を設立すると発表した。デサントと同社の完全子会社の上海デサントコマーシャルと、中国・福建省を拠点にする利郎服装集団有限公司(以下、利郎服装)との3社によるもので、新会社設立の契約を締結した。

新会社となるマンシング有限責任公司は2024年8月に設立予定で、代表取締役に相当する董事長には陳宏勝氏が就任する。利郎服装が54%、デサントが33.4%、上海デサントコマーシャルが12.6%をそれぞれ出資し、資本金は2億7800万元(約57億1846万円*)。

「マンシングウェア」は、1886年に米国でニットウェアメーカーとして創業し、1955年にニットのゴルフシャツを初めて発表、伸縮性のある素材を採用することでスムーズな動きができるととして多くのゴルファーに愛用されてきた。「リトルピート」の愛称で知られるペンギンをシンボルマークにしている。

利郎服装は、メンズブランド「利郎 LILANZ」や「利郎 LESS IS MORE」を手掛けており、中国全土で2000店舗以上を展開している。2009年には中国の紳士服企業として初めて香港証券取引所に上場しており、2023年12月期の通期決算は、売上高は35億4380万元(約728億9597万円、前年比14.8%増)、営業利益は17億680万元(約351億888万円、同20.2%増)、当期純利益は5億3040万元(約109億1033万円、同18.4%増)と、力強い成長を維持している。

「マンシングウェア」は、2000年代から上海デサントコマーシャルを通じて中国で日本企画商品を中心に販売を行なってきたが、今後は利郎服装をパートナーとして店舗開発やサプライチェーン管理などを行なっていく。

1中国人民元=20.57円換算(8月13日時点)