「シチズン」ブランドが100周年を迎えたシチズン時計の第1四半期は85億円の最終利益
(画像=「セブツー」より引用)

シチズン時計は8月13日、2025年3月期の第1四半期決算(4〜6月期)を発表した。売上高は758億8800万円(前年同期比4.4%増)、営業利益は46億8400万円(同15.4%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は85億4300万円(同36.0%増)だった。

売上高の54%を占める時計事業は、国内、海外ともに増収となり、売上高は411億円(前年同期比10.9%増)、営業利益は36億円(同19.7%減)だった。国内市場では「アテッサ(ATTESA)」や「クロスシー(xC)」の主要ブランドやフラッグシップモデル「ザ・シチズン(The CITIZEN)」が好調で、インバウンド需要も取り込んだ。

「ザ・シチズン」は、5月に「シチズン」ブランド100周年を記念した世界限定600本を発売しており、プレミアムブランドとしてのポジショニングを強化している。グローバルブランドである「プロマスター(PROMASTER)」も、ブランド誕生35周年を記念した世界限定モデルを発売しており、8月と10月にも新モデルを順次展開していく。

海外は、イギリスやイタリアなどの欧州は増収だったが、中国での販売が大きく減少し、アジアは前年同期から2割近く減収している。北米は、約150年の歴史がある米国ブランドの「ブローバ(BULOVA)」が好調な売り上げを維持したものの、売上高は微減だった。

シチズン時計の2025年3月期通期の連結業績予想は、売上高は3100億円(前年比0.9%減)、営業利益は230億円(同8.3%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は220億円(同4.2%減)としている。