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主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円)について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。
作成日時 :2024年8月16日8時20分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部長 神田卓也
目次
▼15日(木)の為替相場
(1):本邦GDP 前期のマイナスから回復
(2):強い豪雇用統計
(3):英GDPは小幅減速
(4):強い米経済指標で円売り加速
▼15日(木)の株・債券・商品市場
▼外為注文情報/ ▼本日の見通し/ ▼ドル/円の見通し:上値試しの展開が続きそう/ ▼注目の経済指標/ ▼注目のイベント
15日(木)の為替相場
期間:15日(木)午前6時10分~16日(金)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム
(1):本邦GDP 前期のマイナスから回復
日本4-6月期国内総生産(GDP)・速報値は前期比年率+3.1%と市場予想(+2.3%)を上回り、1-3月期(-2.3%)の落ち込みから回復。4四半期連続でマイナスだった個人消費が前期比+1.0%と持ち直したことなどが寄与した。
(2):強い豪雇用統計
豪7月新規雇用者数は5.82万人増と市場予想(2.00万人増)を上回った。労働参加率が過去最高となる67.1%に上昇した影響で、失業率は4.2%と市場予想(4.1%)以上に上昇した。これを受けて豪中銀(RBA)の早期利下げ観測が後退すると豪ドルが上昇した。なお、その後に発表された中国7月鉱工業生産は前年比+5.1%、同小売売上高は前年比+2.7%であった(予想:+5.2%、+2.6%)。
(3):英GDPは小幅減速
英4-6月期GDP・速報値は前期比+0.6%と予想に一致。1-3月期の+0.7%から小幅に減速した。英6月鉱工業生産は前月比+0.8%と市場予想(+0.1%)を上回り、同貿易収支は188.94億ポンドの赤字と赤字額は予想(159.00億ポンド)以上に膨らんだ。
(4):強い米経済指標で円売り加速
米7月小売売上高は前月比+1.0%と市場予想(+0.4%)を大幅に上回った。自動車を除いた売上高も前月比+0.4%と予想(+0.1%)を上回って伸びた。同時に発表された米新規失業保険申請件数は22.7万件と市場予想(23.5万件)を下回った。米国の消費と雇用が堅調を維持しているとの見方から過度な利下げ観測が後退するとドルが上昇。米景気後退の不安が和らぐ中で株価が上昇したため円は下落した。ドル/円やクロス円は力強く上昇した。