ワコールHDが熊本、新潟、福岡の3工場を閉鎖・売却 工場勤務者229名には希望退職者を募集
(画像=「セブツー」より引用)

ワコールホールディングス(以下、ワコールHD)は8月26日、同日に開催した取締役会において、福岡県の博多に所有する賃貸用不動産を譲渡することを決議したと発表した。売却益は76億円で、譲渡先は非公開。

さらに、連結子会社であるワコールマニュファクチャリングジャパンの生産拠点を長崎と福井の2工場に集約し、福岡工場を譲渡し、熊本工場と新潟工場は操業を停止することを決議した。福岡工業は富山県を拠点にするリライエンスに譲渡する。

熊本工場と新潟工場については、2025年1月末に操業を停止する予定としている。熊本工場には現在、87名が勤務しており、新潟工場は142名が勤務している。両工場の従業員に対しては長崎もしくは福井の工場へ異動あるいは希望退職者の募集を行うとしている。

ワコールHDの2024年3月期の通期連結決算は、86億3200万円の最終赤字を計上しており、構造改革を急いでいる。2025年3月期の第1四半期決算(4月1日〜6月30日)の四半期利益は30億1700万円を達成しており、業績予想に対する進捗率は94.2%ではあるが、東京の浅草橋ビルの売却益が利益を押し上げた。

ワコールHDは、2023年11月にも希望退職者を募集しており、募集人数150名に対し約4割多い、215名の応募があった。