タイ国政府観光庁は、6月に代々木公園で開催したタイフェスティバルでのプレスブリーフィングで、2024年の訪タイ日本人観光客数の目標を87万人から100万人に引き上げると発表した。
2023年の訪タイ日本人観光客数は約80万人と、2019年の約180万人を大きく下回っている。しかし、2024年1月から4月までの訪タイ日本人観光客数の累計は約33万人で、2023年の同時期と比較すると大きく上昇しており、今後も回復傾向が続くと見られる。
増加が見込まれる訪タイ日本人観光客の目的として、寺院やグルメだけでなくショッピングも大きな要素のひとつだろう。タイパンツやラフなシャツがイメージされがちなタイのファッションだが、実はタイローカルのストリートブランドやデザイナーズブランドが数多く存在する。
「バンコクの渋谷」とも呼ばれ、若者の街として知られるサイアムエリア。「サイアム・パラゴン」や「サイアム・センター」、「サイアム・ディスカバリー」といったショッピングモールが有名で、多くの観光客はそれらを目的にこの街を訪れるだろう。しかし、サイアムエリアはショッピングモールだけでなく、比較的小規模なセレクトショップも多い。本記事では感度の高いバンコクの若者が集まるサイアムのセレクトショップを2つ紹介する。
1店舗目は「フランクギャルソン(FRANK GARCON)」だ。
サイアムセンター内にも店舗を構えるこのショップは、セレクトしたタイのブランドだけでなく、古着や小物も多く取り揃える。タイ文字がデザインされたtシャツや、タイのモチーフが取り入れられたステッカーが人気で、シンプルなデザインから奇抜なものまで幅広いアイテムがセレクトされている。
アイテムだけでなく、店舗の内装もフランクギャルソンの人気の一つだ。レトロ感がありつつもポップでお洒落な店内は、それだけで人気の理由がわかる程完成度が高い。
2店舗目は「アンファウンドプロジェクト(Unfound Project)」だ。
飲食店が集まるビルの2階にひっそりと佇むこのショップには、タイローカルのストリートブランドが集まる。アパレルアイテムは基本的にtシャツが中心だが、時計や小物も多くセレクトされており、幅広い種類のアイテムを手に入れることができる。ホワイトとグレーを貴重にした店内には数多くのtシャツが集まり、一年を通して気温が高いバンコクのトレンドを感じられる。
これらのセレクトショップでは安価だがクオリティの高いタイのブランドが多く集められている。寺院やグルメだけでなく、ぜひファッションという側面でもタイ旅行を楽しんでみては。