主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円)について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。
作成日時 :2024年10月02日8時30分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部長 神田卓也
目次
▼1日(火)の為替相場
(1):日銀短観 大企業製造業DIは横ばい
(2):豪小売売上高は予想を上回る
(3):ユーロ圏HICPは伸びが鈍化
(4):イランがイスラエルへミサイル攻撃
(5):米経済指標はまちまちの結果
▼1日(火)の株・債券・商品市場
▼外為注文情報/ ▼本日の見通し/ ▼ドル/円の見通し:方向感を欠く展開が続きそう/ ▼注目の経済指標/ ▼注目のイベント
1日(火)の為替相場
期間:1日(火)午前6時10分~2日(水)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム
(1):日銀短観 大企業製造業DIは横ばい
日銀短観は大企業製造業DIが13と前回から横ばい(予想12)、大企業非製造業は34へ僅かに上昇した(前回33、予想32)。
(2):豪小売売上高は予想を上回る
豪8月小売売上高は前月比+0.7%と市場予想(+0.4%)を上回った。
(3):ユーロ圏HICPは伸びが鈍化
ユーロ圏9月消費者物価指数(HICP)・速報値は前年比+1.8%と市場予想通りに前月(+2.2%)から伸びが鈍化した。エネルギーや食品などを除いたコアHICPは前年比+2.7%だった(予想+2.7%、前回+2.8%)。
(4):イランがイスラエルへミサイル攻撃
イランがイスラエルに対するミサイル攻撃を準備しているとの一部報道が伝わると中東情勢を巡るリスク回避の動きで円買いが強まった。その後、米ホワイトハウスも「イランがイスラエルに弾道ミサイルを間もなく発射する可能性がある」と警告した。さらにその後(日本時間25時半頃)、イスラエル軍はイランからイスラエルに向けてミサイルが発射されたと発表。180発を超える弾道ミサイルによる大規模な攻撃が行われ、大多数は迎撃したものの一部はイスラエル中部や南部に着弾したと明らかにした。
(5):米経済指標はまちまちの結果
米8月JOLTS求人件数は804.0万件と市場予想(769.3万件)を上回り、3カ月ぶりに増加した。前月分は767.3万件から771.1万件に上方修正された。同時に発表された米9月ISM製造業景況指数は47.2と市場予想(47.5)に届かなかった。構成指数では新規受注が上昇した一方、仕入価格が低下。雇用は前月の46.0から43.9に低下した。