120億円の巨額赤字を計上したライトオンにワールドが出資するファンドが公開買い付け 
(画像=「セブツー」より引用)

ワールドは10月8日、日本政策投資銀行と共同で出資するW&Dインベストメントデザインを通じ、ライトオンにTOB(株式公開買い付け)を実施すると発表した。ライトオンは、TOBが開始された場合には賛同する意向を表明している。買い付け価格は普通株式1株あたり110円で、買い付け代金は約20億円。

ライトオンは同日、2024年8月期の通期決算を発表しており、売上高は388億800万円(前年比17.3%減)、営業利益は50億円の赤字(前年は9億2200万円の赤字)、当期純利益は121億4200万円の赤字(同25億4500万円の赤字)と6期連続で最終赤字となった。ライトオンは不採算店舗35店舗を退店したが、店舗の閉鎖損失やPOS、会員データ基盤の投資解約にともなう契約解除損失などとして、特別損失を70億7000万円を計上したことで、大幅な減益となった。

公開買い付けが成立した後、ライトオンの藤原祐介代表取締役社長は退任し、新社長にはワールドの大峯伊索常務執行役員が就任する予定だ。ライトオンの2025年8月期の業績予想は、売上高は281億円(前年比27.6%減)、営業利益は15億円の赤字(前年は50億円の赤字)、当期純利益は18億円の赤字(同121億4200万円の赤字)を見込んでおり、7期連続での最終赤字となりそうだ。