ファーストリテイリングの2024年8月期の売上高が3兆円を突破 「ユニクロ」事業は国内外で過去最高を更新
(画像=「セブツー」より引用)

「ユニクロ(UNIQLO)」や「GU(ジーユー)」を手掛けるファーストリテイリングは10月10日、2024年8月期の通期決算を発表した。売上高にあたる売上収益は3兆1038億円(前年比12.2%増)、営業利益は5009億円(同31.4%増)、親会社の所有者に帰属する当期純利益は3719億円(同25.6%増)と2桁の増収増益となり、業績予想を上回る内容だった。

国内ユニクロ事業は、売上収益は9322億円(前年比4.7%増)、営業利益は1558億円(同32.2%増)と大幅な増益となり、過去最高を更新した。「ユニクロ」の世界的な知名度の向上でインバウンド需要も取り込んだ。

海外ユニクロ事業は、売上収益が前年比19.1%増となる1兆7118億円、営業利益は同24.9%増となる2834億円で、過去最高を更新した。すべての地域で増収を記録しており、特に売上高が前年比44.5%増となる2765億円を達成した欧州、同32.8%増となる2177億円を達成した北米が大幅に伸長した。

また、海外売上高の39.5%を占めるグレーターチャイナは、売上収益は6770億円(同9.2%増)、営業利益は1048億円(同0.5%増)だった。韓国と東南アジア・インド・豪州地区も好調を維持し、売上収益は5405億円(同20.2%増)、営業利益は976億円(同24.8%増)だった。

ジーユー事業は、大ヒットとなったバレルレッグジーンズなどグローバルのマストレンドを捉えたアイテムの販売が好調だったことから、売上収益は3191億円(前年比8.1%増)、営業利益は337億円(同28.9%増)となり、原価の改善に取り組んだことで大幅な増益となった。

ファーストリテイリングが同日発表した2025年8月期の連結業績予想は、売上収益は3兆4000億円(前年比9.5%増)、営業利益は5300億円(同5.8%増)、親会社の所有者に帰属する当期利益は3850億円(同3.5%増)。